NZ経済、1~3月は0.3%成長に減速-干ばつで酪農業に打撃
6月20日(ブルームバーグ):ニュージーランド(NZ)経済は1-3月(第1四半期)に市場の予想以上に鈍化した。過去30年で最悪の干ばつで酪農業が打撃を受けた。
NZ統計局が20日発表した1-3月期の国内総生産(GDP )は前期比0.3%増加。ブルームバーグ・ニュースが集計したエコノミスト11人の予想中央値は0.5%増だった。昨年10-12月(第4四半期)は1.5%増。1-3月期GDPは前年同期比では2.4%増えた。エコノミスト予想は2.5%増だった。
NZ準備銀行(中央銀行)は先週、干ばつによる牛乳生産と畜産業への影響で1-6月(上期)のGDP伸び率は0.5ポイント押し下げられるとの推計を示した。ただその後は2011年に地震に見舞われたクライストチャーチでの復興需要などで景気が上向く見通しで、NZ中銀は利上げに動き始める可能性がある。
ANZ銀行ニュージーランドのシニアエコノミスト、マーク・スミス氏(ウェリントン在勤)は電子メールで、「基盤となる勢いの強まりが最終的にはコアインフレにも波及すると見込んでいる」と指摘。その上で、「物価圧力が現在欠如していることを踏まえれば、NZ中銀が直ちに政策金利を引き上げる必要性はないとみられる」とコメントした。
記事に関する記者への問い合わせ先:ウェリントン Tracy Withers twithers@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Stephanie Phang sphang@bloomberg.net
更新日時: 2013/06/20 09:27 JSTニュース一覧
注目のセクション