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2012年11月 1日 (木)

SC-05Dを無接点充電に対応させる

SC-05D GALAXY NOTE ですが、構造というか部品の耐久性として

マイクロUSB端子が破損しやすいようです。

充電できなくなりどうにもこうにも困ってしまいました。

最近の機種は必要性がないのに小さすぎるかつ弱いマイクロUSBジャックを

採用するので困ったものです。

かつての携帯電話のように充電ケーブルを差し込まなくても電話機本体に

押しつけて通電する端子があればいいのですが全面が液晶、裏はふたとなる

スマートフォンで難しいらしく最新機種では無接点充電が可能な機種が

出てきています。

ただ、無接点充電は充電電流があまり取れず多くても500mAどまりでSC-05Dに

使えるのか疑問がありますが、使えるか実験してみました。

SC-05D本体に改造を加えることは修理時の問題や、見た目の問題があるので

アイフォンのように背中にケースを背負ってもらいそこに仕込むことにします。

背中のカバーを長時間電池用の厚型タイプにして極細配線で爪穴から引き込めば

可能ではありますが。

android端末は機種が非常に多いためこういう特殊なことをする社外オプションは

全くなく、電池パックを探しているとありました。

20121101_08522120121101_085231

すでに廃品種で流通は少ないかと思いますが、パワーバンクの名前で売っていました。

http://ikeshop.net/products/detail.php?product_id=1165

これならSC-05DのマイクロUSBジャックは痛みません。

中に3.7V 3200mAHのリチウムイオン電池が入ってて5V変換充電換算では

2200mAHぐらいでしょうか。

SC-05D本体内の電池を7割くらい充電できています。

現行のパワーバンク機種ではSC-05Dとの接続部分が豚のしっぽのような

USBコードになっているのと、本体からプラグが露出した状態で使うので

かえってUSBジャックを破損しやすいため向いていないと思います。

さて実験開始。

マクセルの充電子機を分解します。

20121101_084127 20121101_084147 

極薄フェライトコアの上に誘導用コイルが見えます。

その脇には整流と昇圧、安定化回路が付いています。

フェライトコアの裏には銅テープが貼ってありますが、スマートフォン側に

磁束が抜けないようにとの配慮かもしれません。(銅は反磁性体ですし)

当然ですがこのコイルの貼り付け方向は銅テープを貼っていない方が

充電台に向くようにしなければなりません。

20121101_085242 20121101_085033 

背負い電池パックはなぜか外部充電入力端子がアイフォン仕様、電源の配線しか

されていないのでこの端子を使ってのUSB通信は出来ません。

そもそもSC-05Dにはホスト機能があるため、充電しながら通信すると言うことが

出来ません。

充電するなら通信はさせない、ホスト(通信)にするなら外部から電圧がかかっては

危険だからです。

この電池パック(パワーバンク)には、内蔵3.7V3200mAHリチウムイオンを充電する

回路とSC-05Dを充電する昇圧回路が積まれています。

今回増設する非接触充電子機の5V出力は、先述のアイフォン仕様の端子に直づけします。

写真(左)では上の方に見える2ピンしか繋がっていないアイフォンコネクタです。

20121101_095854 CIMG1234 

ケース内がかなり狭いのですが、誘導コイルだけを延長して移動可能とし内蔵電池の

下に納めました。

あと厚さ方向に2ミリ余裕があれば難なく電池ケースは閉まるのですが今回は

強引に閉めます。

あまり押し込むとフェライト板が割れて充電不能になるかもしれませんので御注意。

壊れても2500円程度で再購入できますけどね。

将来的には写真のリチウムイオン電池パックを半分の体積位のものに変えれば

いいかと考えています。

電池は若松通商あたりで安価に入手可能です。

こんなのどうかな?

サイズ的に微妙。

http://www.wakamatsu-net.com/cgibin/biz/pageshousai.cgi?code=39070175&CATE=3907

実験でわかったことですが、非接触充電ユニットだけではSC-05Dの場合まともに

充電ができません。

SC-05Dの充電要求電流が最大1000mAなので非接触充電ユニットの許容量上限の

500mA以上になり非接触充電ユニット(今回は純正のAIR VOLTAGE WP-PD10S.BK)が

悲鳴を上げて止まってしまいます。

ホントに悲鳴です きゅーーーーーって。

SC-05Dのほうもしゃっくりしながら充電中、放電中のピコ、ピコ音を繰り返します。

ここで写真右のようなバッテリを間に挟む(5V昇圧回路を含む)と安定して充電が出来ました。

もっともAIR VOLTAGEからの電流が最大500mAなのでUSB直結の純正充電器より

2倍程度の時間がかかります。

USB端子を守るか時間を取るかですね。

急ぎの場合はSC-05Dと背面電池パックを別々に充電すればいいだけです。

非接触充電は子機も親機も可能なら同じメーカの方がいいようです。

どうも充電終了検出とその後の充電制御の定義がメーカーによって違うため

いつまでも充電表示が消えなかったりします。

ただ強制充電が続くわけではなく表示上の問題だけのようなので心配はないでしょう。

見た目の問題だけですから。

写真は実験中のため建築用養生テープで仮締めしてますのでみっともないですね。

CIMG1235 CIMG1237

パワーバンク本体にパワーバンクからの充電を許可するかのスライドスイッチがあります。

写真左の赤いLED下に見えるのがそのスイッチです。

赤いLEDはパワーバンクを充電中を示し、緑がSC-05Dの充電です。

このスイッチをオンにするとパワーバンクの電池から昇圧回路を通してSC-05Dを

充電するのですが同時にパワーバンクの充電もしているようです。

それぞれの充電終了はどうだったかな、未確認です。

非接触充電台に載せなければパワーバンク本来の端子からの充電も出来ますが、

載せてかつUSBケーブル接続してというのは電力がぶつかり合うので危険でしょう。

私はアップル信者ではなくケーブルを増やしたくないので近々パワーバンクに

マイクロUSBジャックと丸いDCジャックを付けようかと考えています。

さて、リチウムイオン電池はエネルギー密度が非常に高いです。

先日も千葉で中華の激安電池が原因でマンション火災がありました。

当方でも中華のいい加減な設計品が原因で火災にならないまでも加熱発煙溶解した

経験があります。

今回は基本回路を流用しての改造ですが、真似して何が起きても当方は責任を負いません。

自己責任で実行に移してください。

多いんですよね最近何か起きたら元ソースの人に責任なすりつける人が。

記事がなければ真似しなかった、だから責任を取れとか言う人。

子供じゃないんだから。

2012/11/01 15:30追記

誘導コイルのフェライト板を割ってしまいました。

やはり収納場所に無理があるようです。

フェライトを割ってしまうと磁気抵抗が変わるので

電力伝送が異常になり充電台WP-PD10SNのLEDが

高速点滅して異常を知らせます。

一度異常な子機が載ると電源プラグを抜いて入れ直すまで

充電は出来ません。

若松の電池と一緒に組み直すことになりそうです。

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