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岩手の震災廃棄物受け入れ/三沢
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三沢市は20日、東日本大震災で発生した災害廃棄物の広域処理で、岩手県野田村から不燃系廃棄物1560トン程度を受け入れることを決定した。同市への搬入開始は7月以降になる見通し。
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市環境衛生課によると、廃棄物は5センチ以下の大きさに中間処理された土砂が中心で、放射性セシウム濃度が1キロ当たり100ベクレル以下のものが対象。トラックで同市戸崎地区の最終処分場へ運び、埋め立てる。市は作業完了まで約2カ月を見込んでいる。
岩手県のまとめでは、同県の災害廃棄物は約525万トン(4月1日現在・推計量)に上り、このうち約6%に当たる30万トン程度を広域処理に回す方針。同県は来年3月までに廃棄物の全量処理を終えたい考えという。
三沢市の決定を受け、岩手県は国、青森県も交えて搬出に関する具体的な協議に入る。岩手県災害廃棄物対策課の松本実課長は「廃棄物の年度内処理に向け懸命に作業している中で、三沢市に一部の処理を引き受けていただけることは誠にありがたい」と本紙取材に語った。
災害廃棄物の広域処理については三沢市議会が昨年3月、市が受け入れを積極的に検討するよう全会一致で決議した。これを受け、市が野田村からの搬入を前提に今年3月から実施した市内経済団体の意向調査や住民説明会では、受け入れへの異論は出なかった。
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