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「母乳バンク」設立目指しセミナー6月14日 20時58分
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病気などで、自分の母乳を赤ちゃんに与えられない母親に、健康な人の母乳を集めて提供する「母乳バンク」の設立を目指し、14日、東京都内でセミナーが開かれました。
「母乳バンク」は、健康状態など一定の基準を満たした母親の母乳を集めて殺菌処理などを行ったあと提供する施設で、欧米やアジアの各国では母乳が出なかったり、感染症にかかっていたりして、自分の母乳を赤ちゃんに与えられない母親の間で広く利用されています。
東京・品川区の昭和大学病院では「母乳バンク」の設立を目指して、14日、セミナが-開かれ、全国から集まった医師ら100人以上が参加しました。
この中で昭和大学医学部小児科の水野克己准教授は、「体重が2500グラムに満たない赤ちゃんに母乳を与えると、重症の腸炎にかかるリスクを抑えられるが、早産の場合は、母乳が出にくい母親が多い。他人の母乳でも安心して活用できるよう、日本にも母乳バンクを作る必要がある」と述べました。
日本では、女性の出産年齢が高まっていることなどを背景に、体重が2500グラムに満たないまま生まれる赤ちゃんが増える傾向にあり、「母乳バンク」のニーズが高まっているということです。
水野准教授は「利用者の理解や費用などの課題があるので、まず病院内で小規模に始めて、できるだけ早く本格的な母乳バンクを作りたい」と話しています。
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