詐欺:遺族年金を不正受給、容疑で男再逮捕−−市原署 /千葉
毎日新聞 2013年05月10日 地方版
死亡した母親が生きているように装い、遺族年金計約123万円を不正受給したとして、市原署は9日、袖ケ浦市奈良輪、無職、加藤明夫容疑者(37)を詐欺容疑で再逮捕した。逮捕時に「母親が死んだことは今知った」と話し、否認しているという。
容疑は、03年12月に母が病死したのに、母の住所や名前を書いた母名義の現況届を日本年金機構(旧社会保険庁)に提出し続け、先に死亡した父親の遺族厚生年金計約123万円(約22カ月分)を母名義の口座に振り込ませたとしている。
同署によると、東京・大田区役所が病院から母の死亡届を受理していたが、報告義務がないため同機構には報告せず、機構は死亡を把握していなかった。
加藤容疑者は今春、少女に売春をさせたとして売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕、起訴された。その捜査の過程で母名義の通帳が見つかったという。【黒川晋史】