練習場で気合が入る松山英樹=茨城・宍戸ヒルズCCで(武藤健一撮影)
|
 |
男子ゴルフの国内メジャー第2戦、日本ツアー選手権宍戸(茨城・宍戸ヒルズCC)が20日に開幕する。前日となった19日は石川遼(21)=カシオ=がプロアマ戦で最後の調整。前日に全米オープンから帰国した松山英樹(21)=東北福祉大学=はコース内の練習場でショット、パットの練習に励んだ。今大会で松山が2人までの2位タイ以上なら、石川の持つ「生涯獲得賞金1億円突破最速記録」を大幅更新する。21歳同組対決がヒートアップしそうだ。
プロアマ戦には不参加だった松山は、練習場でショット、アプローチ、パットの調整をした。「時差ぼけはまだ取れてないけど、明日までに万全に準備をして(初日の)ティーグラウンドに立ちたい」と話した。
大きな注目を集める石川との同組対決。「普段通り予選を通過して上位を目指す。遼と一緒に回るからといって特別意識することはないです。みなさんが望むようなプレーができるかどうかは分からないけど、少しでも沸かせられるプレーがあるといいと思います」。気負いなしを強調した松山だが、何の因果か、石川の持つ記録更新に期待のかかる大会となった。
全米オープン10位で得た賞金は国内ツアーの賞金に加算されるため、現在の獲得賞金は8861万9907円。今大会で優勝(賞金3000万円)するか、単独2位(1500万円)、もしくは2人までの2位タイ(1260万円)に入ると、7試合目での「生涯獲得賞金1億円突破」となる。ここまでの最速記録は石川の23試合目。直接対決となったこの舞台で、記録の大幅更新に挑むのだ。
大会直前に練習ラウンドができず、ぶっつけ本番で臨むことになったが、「不安な気持ちはあるけど、1回ラウンドしていて、知らないコースではないので、キャディーと一緒に考えてやれば、大きなミスはないと思います。ショットとコースマネジメントがしっかりしていればうまくいくかな、と思います」。同学年ライバルとの直接対決を制して、遼超えを狙う。 (櫛谷和夫)
この記事を印刷する