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新基準受け規制委「安全最優先」6月19日 18時45分
原発の新たな規制基準が正式に決定したことを受けて、国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「電力会社との間で意見の対立があるかもしれないが、安全を最優先して要求していきたい」と述べ、厳しい姿勢で審査に臨む考えを示しました。
新たな規制基準について、原子力規制委員会の田中委員長は19日の会見で、「具体的に運用していく段階で、真価が問われていくと思う。電力会社との間で意見の対立があるかもしれないが、安全を最優先して要求していきたい」と述べ、来月8日の施行以降、電力会社が運転再開に向けて行う申請に対し、厳しい姿勢で審査に臨む考えを示しました。
また、全国で唯一運転している関西電力の大飯原発の安全性を確認する作業で、書類のチェックだけでなく、現地調査を行ったことに関連し、「更田委員も実際に見るのと話を聞くだけでは違うと言っている。新基準に基づく審査でも、節目節目で現地調査を含めて進めていきたい」と述べました。
一方、原発の30キロ圏内にある自治体が進めている防災対策については、「われわれの示した防災指針に基づき、自治体による防災計画はかなり出来つつあるが、まだ住民の間では実感がないのではないか」と述べたうえで、「あくまでも地域住民に対する防災計画の責任は市町村長や知事にあるので、十分に考えてもらい、そのうえで国やわれわれに要望があれば上げてほしい」と述べました。
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