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【茨城】

映画「ひろしま」呼び掛け 原発発祥地の東海村で見て

記者会見で60年前の「ひろしま」の脚本を手に取る村上村長(右)とプロデューサーの小林さん=県庁で

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 被爆地・広島の惨状を描いた六十年前の映画「ひろしま」(関川秀雄監督)が七月五日に東海村で上映されるのを前に、企画した映画プロデューサー小林一平さん、村上達也村長らが十九日、県庁で会見し、「原発発祥の地である東海村で、この映画を見てほしい」と呼び掛けた。

 「ひろしま」は被爆シーンが約一時間にわたって生々しく描かれ、大手映画配給会社が興行を控えたことから国内では上映機会に恵まれず、「幻の原爆映画」と呼ばれる。

 父親がこの映画の助監督だった小林さんは、二〇〇八年秋から国内外約四十五カ所で上映会を開いてきた。東海村での上映は脱原発を目指す地元の女性グループが実行委員会をつくって誘致し、村上村長も賛同した。

 小学六年生の時に見たという村上村長は「原爆と原発は非なるものとされているが、根っこは同じ。東海村でぜひ上映しなければならない映画だと感じた」と語った。

 上映会は東海文化センター(東海村船場)で午前十時十五分と午後六時の二回行われる。広島で被爆した医師の肥田舜太郎さんの講演会、村上村長と元NHKアナウンサーの堀潤さん、小林さんによる三者講演会などもある。

 チケットは前売り千五百円、当日千七百円で、学生以下は無料。二百円割引になるペア券もある。問い合わせは実行委員の加藤由紀子さん=電080(8830)8870=へ。(成田陽子)

 

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