高市氏が釈明 原発事故「死者なし」発言
自民党の高市早苗政調会長は18日、福島民報社のインタビューに応じ、東京電力福島第一原発事故で死亡者は出ていないとして原発再稼働に意欲を示した自身の発言について釈明した。
-発言の真意は。
高市氏 被ばくによる直接の死者は出ていないという意味だった。死者がいないから他の県の原発を軽々に動かしていいということではないと伝えたかった。私はむしろ再稼働には慎重な立場だ。しかし、国内のエネルギー供給を考えると、現実的にはまだ原発が必要。だからこそ、安全対策の徹底が必要だと強調したつもりだったが、話術が下手だったかもしれない。
-事故に対する県民の意識とは異なる発言だ。
高市氏 被災者の方が今も避難中に亡くなっていることは百も承知している。事故が収束したとは思っていないし、もっと復興を加速させなければならない。
-県民にメッセージを。
高市氏 自民党にも事故の責任がある。事故発生時、元経産副大臣としてもっと何かできたのではないかと猛烈につらかった。福島の人が今回の発言について、自民党は事故が収束したと思っているのではないか、風化させているのではないかと受け止めたとすれば、悔しいし残念だ。
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