Updated: Tokyo  2013/06/20 05:37  |  New York  2013/06/19 16:37  |  London  2013/06/19 21:37
 

ドイツ債3日ぶり上昇、FRB議長発言に注目-英国債も反発

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  6月19日(ブルームバーグ):欧州債市場ではドイツ国債が3日ぶりに上昇。19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の記者会見で、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が債券購入プログラムをめぐりどのような発言をするかが注目されている。

比較的安全な資産を求める動きを背景に、ドイツ10年債利回り は1週間ぶり低水準に接近。ポルトガル2年債は4営業日続伸した。この日の証券入札で15億ユーロ相当を発行したことが手掛かり。資産運用を手掛けるクーツはボラティリティの高まりが買いの好機をもたらしたとして、アイルランド国債を先週購入したことを明らかにした。

ダンスケ銀行のチーフアナリスト、アラン・フォンメイレン氏(コペンハーゲン在勤)は「縮小開始時期についてのバーナンキ議長の発言内容が注目されている」とし、「議長は極めて慎重になるだろう。債券利回りが現行水準なら耐えられるが、ここから大きく上昇することを望んでいないからだ。ボラティリティは最近高まったが、この動きは続くだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時27分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.56%。17日には1.51%まで下げ、7日以来の低水準となった。同国債(表面利率1.5%、2023年5月償還)価格はこの日、0.11上げ99.475。

フォンメイレン氏は同利回りが6カ月以内に1.60%まで上昇すると予想している。

ポルトガル2年債 利回りは12bp低下の3.26%。11日以来の低水準となる3.22%まで下げる場面もあった。アイルランド10年債 利回りは3bp下げ3.88%。11日には4.26%と、3月以来の高水準を付けた。

英国債

英国債相場は3日ぶりに上昇。イングランド銀行(英中央銀行)がこの日公表した6月の金融政策委員会(MPC)議事録によれば、一部メンバーは量的緩和の拡大が正当化できるとの見解を示した。

ロンドン時間午後4時29分現在、英10年債利回りは1bp低下し2.13%。前日までの2営業日で8bp上げていた。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.065上げ96.835。30年債 利回りは2bp下げて3.42%となった。

原題:Germany’s Bunds Rise Before Bernanke as Portuguese NotesAdvance(抜粋)Gilts Advance as BOE Minutes Show Some Support for U.K. Stimulus (抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Emma Charlton echarlton1@bloomberg.net;ロンドン Lucy Meakin lmeakin1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net

更新日時: 2013/06/20 01:45 JST

 
 
 
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