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加藤コミッショナー「失態」認め「猛省」…それでも辞めない!

デイリースポーツ 6月15日(土)7時0分配信

加藤コミッショナー「失態」認め「猛省」…それでも辞めない!

 臨時会議を終え、大勢の報道陣が待ち構える記者会見の席に着く加藤コミッショナー(撮影・開出 牧) 

 統一球が極秘に変更されていた問題で、日本野球機構(NPB)は14日、東京・内幸町で12球団代表者会議を開き、第三者機関を設置して問題を調査することを全会一致で決定した。会議後に会見に臨んだ加藤良三コミッショナー(71)は、あらためて辞任を否定。一連の騒動が「失態」だったことは認めたが、不祥事ではないことを強調した。

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 言葉に、元エリート官僚のプライドがにじみ出ていた。約2時間半の代表者会議を終え、会見に臨んだ加藤コミッショナーは、200人近い報道陣の前で「最終的にすべきことは野球を強くしていく。国際的にも米国に匹敵するような野球にしていく。一日一日の役目は全うしていく」と断固たる決意を口にした。

 代表者会議では、加藤コミッショナーへの責任追及も予想された。だが、パ・リーグの理事長を務めるオリックス・村山球団本部長は「責任問題どうこうより、事実をきちっと知りたい。事実をお知らせすることが大事」と、今後は第三者機関を設置して事実関係の調査をすることを決定。各球団も確認作業を怠っていたという認識で、トップの責任を問う声は出なかった。

 加藤コミッショナーは12日の会見では、ボールの変更について「知らなかった。知っていれば公表していた」と開き直り発言を連発。下田邦夫事務局長に責任を押し付け、進退問題を一蹴した。この対応に選手やファンから批判が殺到し、NPBには「今から乗り込むぞ」という脅迫まがいの電話まであった。

 逆風を考慮したのか、この日の会見では「大変な失態だった。猛省している」と責任を口にした。しかし、辞任する考えを問われると「12球団の意を受けてこの地位にいる以上、コミッショナーとして一日一日、最善を尽くすのは当然」と、あらためて否定。辞意を伝えている下田事務局長の処遇には「個別の問題には答えることができない」と保留した。

 第三者機関の調査結果は、オーナー会議が開かれる7月10日までには発表される。ただ、98年にダイエー(現ソフトバンク)のスパイ疑惑、07年に西武のアマ側への裏金問題で調査委員会が設置されたことがあったが、調査には限界があった。

 報道陣からはコミッショナーとしての能力、存在意義を問われるなど、厳しい質問が相次いだ。それでも加藤コミッショナーは「私は自分の評価を自分ですることはできない。私自身のことについては、第三者機関から意見が出れば、留意することはする」と、落ち着き払った口調でかわした。

最終更新:6月15日(土)7時42分

デイリースポーツ

 
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