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【統一球問題】12球団も“丸投げ”猛省、NPBに変更一任

スポーツ報知 6月15日(土)7時3分配信

【統一球問題】12球団も“丸投げ”猛省、NPBに変更一任

加藤コミッショナーの会見を後方で見守るNPB及び各球団関係者

 日本野球機構(NPB)が、今季から統一球を極秘裏に飛びやすく変更していた問題で14日、都内で12球団代表者会議が行われ、加藤良三コミッショナー(71)らが経緯を説明した。コミッショナーは「大変な失態」と認めあらためて謝罪したが、辞任についてはこれまで通り否定した。12球団は真相究明のため第三者委員会を設置し、7月10日のオーナー会議で調査結果を報告する予定。また、球団関係者からも、今回の騒動に責任があったとして反省の言葉が相次いだ。

 会議を終えた各球団の代表者からは、一様に反省の言葉が並んだ。阪神・四藤専務取締役は「12球団でNPB。我々にも責任がある」と自戒の念を込めた。

 最大の反省点は、ボール変更の判断をNPBに一任したにもかかわらず、その後に確認を怠ったことにあった。NPBの下田事務局長とミズノ社は昨年9月、ボールの調整について検討を始め、10月に“ニュー統一球”を同社に発注。11月の実行委員会では旧ボールの在庫処理も考慮し、12球団は仕様変更の判断をNPBに“丸投げ”した。

 3月には新旧統一球の入れ替えが完了。首脳陣、選手から「ボールが飛ぶ」という声が上がったが、同時期にWBCが開催中だったこともあり、NPBは情報の開示をしなかった。セ・リーグの議長を務める広島・鈴木球団本部長は「その時に(変えたか)聞けばよかった。それが我々もまずかった点」。ヤクルト・江幡常務取締役は「(NPBから)報告がなかったことは明らかにまずいが、一任しているとはいえ、確認していなかった我々にも非がある」と猛省した。

 結果的に、今月11日に選手会が統一球について説明を求めるまで、ボールが変わった事実は明かされなかった。巨人・山岸取締役連盟担当は「連盟、NPBに問い合わせる作業をしていれば情報の共有にもつながるし、その先(ファン、チーム)へ情報開示もできる。一方的に(NPBの)ガバナンスが悪いということではなく、我々もその一端を担う人間として機能していなかった」と後悔を口にした。NPBによる隠蔽が最大の問題とはいえ、実行委員会が“機能不全”だった点も、騒動を大きくする一因となった。

最終更新:6月15日(土)7時3分

スポーツ報知

 

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