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中日激怒!統一球問題が吉見を壊した

東スポWeb 6月15日(土)11時13分配信

中日激怒!統一球問題が吉見を壊した

中日は吉見(=囲み写真)についても隠ぺいの被害者とみている

 NPBが統一球を飛びやすく変更したことを隠ぺいした問題で中日から怒りの声が噴出している。事前に公表しなかったことによって「ウチに一番シワ寄せが来ている」(球団幹部)というのだ。投手陣への悪影響はもとより、右ヒジ手術へと追い込まれたエース・吉見一起(28)についても隠ぺいの被害者とみている。

 加藤コミッショナーが統一球の変更を「知らなかった」としたことに中日・高木監督は「本当に知らなかったのか。どうなのかね。ただ(知らなかったとしても)ことが起きたら責任は一番上が取るもんだ」と手厳しかった。さらに「ウチのピッチャー陣は賠償請求するらしいよ。満塁本塁打を2本打たれとるからね」とブラックジョークも飛ばした。

 これにはチーム関係者も同調。「それぐらいしたくなる!」と怒り心頭だ。「(今回の問題では)ウチに一番のシワ寄せが来ている。チーム防御率なんかを見てもウチが一番落ちているでしょ。もしも、事前に飛ぶようになりましたと分かっていれば、こんなことにはなっていない。プロだから対応していましたよ。戦い方だって変わってきた。ウチは守りで勝っていくチームで、その方針は変えられない。それをこっそり飛ぶボールに変えられていてはね」と球団幹部は不信感でいっぱいなのだ。

 さらに中日にはエース・吉見も今回の隠ぺいで潰された、との思いもある。右ヒジに違和感を訴えていた吉見は、4日に右ヒジ内側側副靱帯の再建手術と右ヒジ関節内のクリーニングを行った。復帰まで1年はかかる見込みだが、チーム関係者は「初めから統一球を変更したと分かっていれば手術にはならなかったかもしれない」という。

 吉見の歯車が狂ったのは4月5日の巨人戦(東京ドーム)。この試合で3本の本塁打を浴び、7失点でKO。「あの時、吉見はボウカーに左翼席に運ばれたことに納得がいかなかった。こんなはずじゃないってね。そこから狂い出した。もしも飛ぶボールに変わったと分かっていれば、そんなことにはならなかった」(チーム関係者)

 統一球変更の隠ぺい工作が、エースを長期離脱に追い込み、看板の投手陣を崩壊させたと考える中日。「ごめんなさい」だけでは、とても納得できそうにない。

最終更新:6月15日(土)11時28分

東スポWeb

 
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