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発明の名称 生ごみ処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−19629
公開日 平成11年(1999)1月26日
出願番号 特願平9−175372
出願日 平成9年(1997)7月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 瑛之助 (外3名)
発明者 遠藤 豊房 / 中川 茂樹
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 生ごみを微生物分解するバイオ処理室の上に、生ごみを小片に破砕する破砕室が設けられてなる生ごみ処理装置。
【請求項2】 破砕室の生ごみ投入ホッパー内に生ごみを破砕機に導く撹拌部材が設けられている請求項1記載の生ごみ処理装置。
【請求項3】 破砕室のホッパー上端に上蓋が破砕室の下端に下蓋がそれぞれ開閉自在に取付けられ、上蓋が開くと同時に下蓋が閉じ、上蓋が閉じると同時に下蓋が開くように、これら蓋が連動して開閉する請求項1または2記載の生ごみ処理装置。
【請求項4】 切断室に内部を洗浄する先浄水ノズルが設けられている請求項1〜3のいずれか1項記載の生ごみ処理装置。
【請求項5】 破砕機の駆動系にトルクリミッターが設けられている請求項1〜4のいずれか1項記載の生ごみ処理装置。
【請求項6】 上蓋が開いた時には破砕室内の破砕機および撹拌部材を停止させるように作動するリミットスイッチが設けられている請求項1〜5のいずれか1項記載の生ごみ処理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、一般家庭の台所や食堂、レストラン等の厨房等で発生する生ごみの処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみの減容化を目的として、厨房等で発生した生ごみを、発生した場所、たとえば一般家庭で生じた生ごみを、そのままの状態で有機物分解微生物が入れられた処理槽内に投入し、ここで分解処理して堆肥化または消滅化することが考えられている。
【0003】従来の生ごみの処理装置は、バイオ処理槽単体からなるものが殆どであった。そして、生ごみは破砕または切断することなしに、そのまま処理槽に投入されるため、バイオ処理効率が低く、減容または消滅に時間がかかり、処理効率を上げるには処理槽を大規模なものとする必要があった。
【0004】破砕機とバイオ処理槽を組み合わせたものとして、生ごみを粉砕する破砕機と、これに配管を介して接続されたスクリュープレス等の固液分離機と、同分離機で分離された固形分を収容し有機物分解微生物によって分解するバイオ処理槽とからなるものがある。この装置では、生ごみを水と共に破砕機に掛け、破砕された生ごみの小片を水でスラリー状にして上記配管をスラリー搬送し、これを固液分離機で固形分と液体分に分離し、固形分はバイオ処理槽で分解処理して堆肥化または消滅化し、液体分はそのまま放流するか、放流量や水質によっては水処理後放流する。
【0005】しかしながら、この装置の場合、配管や固液分離機が必要であり、構成が複雑で高価なものになるという問題があった。
【0006】また、水を使用しない破砕機をバイオ処理槽に直接または配管を介して取り付けたものもある。この装置では、破砕機に付着した液体を除くために破砕機を洗浄する場合や、防臭または衛生上の目的で装置を洗浄する場合に、洗浄水がバイオ処理槽に流入する恐れがあり、そのため付着液体の除去が困難であった。
【0007】また、上記いずれの装置においても、破砕機への生ごみの投入状態によっては、ホッパー内に生ごみにによるブリッジ現象が生じ、破砕機に生ごみが到達せず、破砕機への噛み込みができない状態が起きた。これを避けるには、ブリッジ状の生ごみを押し棒で崩して破砕機へ押してやる作業が必要であるが、この作業は安全上問題があった。また、生ごみ投入の際に投入口を開けると、蓋がホッパー上端のみにしかない場合、バイオ処理槽の悪臭が外部に漏れる恐れがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上記問題を解決し、有機物分解微生物による分解処理効率に優れているとともに構成が簡単な生ごみ処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による生ごみ処理装置は、生ごみを微生物分解するバイオ処理室の上に、生ごみを小片に破砕する破砕室が設けられてなるものである。
【0010】この明細書全体を通して、「破砕」とは切断も含む意味である。
【0011】破砕室の生ごみ投入ホッパー内には、生ごみを破砕機に導いて破砕機への噛み込みを助ける撹拌部材を設けることが好ましい。撹拌部材の駆動は、例えば、その支軸に破砕機の駆動力をチェーンまたはベルトにて伝達させることによってなされる。
【0012】破砕室には、例えば2軸式の破砕機や、ディスポーザのようなその他の方式の破砕機が設けられている。破砕機にはその駆動系にトルクリミッターを設けることが好ましい。これによって、生ごみに金属等の異物が混入している場合に、破砕機の過負荷が防止されるとともに金属等のバイオ処理室への混入が防止される。
【0013】破砕室のホッパー上端に上蓋を、また破砕室の下端に下蓋をそれぞれ開閉自在に取付けることが好ましい。そして、上蓋と下蓋の各支軸は例えばチェーンまたはベルトを介して互いに連結され、上蓋が開くと同時に下蓋が閉じ、上蓋が閉じると同時に下蓋が開くように、互いに連動して開閉するのが好ましい。
【0014】破砕室に内部を洗浄する洗浄水ノズルおよび洗浄水排出管を設けることも好ましい。生ごみを投入する際には、上蓋を開けると、これに連動して下蓋が閉じるので、バイオ処理室の悪臭が外部に漏れない。また、上蓋が開いた時には破砕室内の破砕機および撹拌部材を停止させるように作動するリミットスイッチを設けることが好ましい。これによって破砕室の安全性が保たれる。
【0015】生ごみをホッパーに投入して上蓋を閉めれば、上記リミットスイッチがオンして破砕室の破砕機および撹拌部材が起動し、これと同時に下蓋が開き、破砕された生ごみ小片はバイオ処理室に落下し、ここでバイオ処理される。
【0016】また、防臭もしくは衛生上の目的で破砕室の内部を洗浄する場合、上蓋を開くと、これと同時に下蓋が閉じるため、洗浄水はバイオ処理室内に流入することなく配管を通って外部に排出される。
【0017】バイオ処理室の内部に撹拌装置、ヒーター等を設けることが好ましい。バイオ処理室内には有機物分解微生物が投入されている。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、図示の実施例によってこの発明を具体的に説明する。
【0019】この発明による生ごみ処理装置は、生ごみを微生物分解するバイオ処理室(1)の上に、生ごみを小片に破砕する破砕室(2) が設けられ、これらがケーシング(14)内に納められている。
【0020】破砕室(2) の生ごみ投入ホッパー(19)内には、生ごみを破砕機に導いて破砕機(4) への噛み込みを助ける撹拌部材(3) が設けられている。撹拌部材(3) は回転自在な支軸(7) とこれに一定間隔で取付けられた複数の撹拌羽根(8) とからなる。撹拌部材(3) の駆動は、その支軸(7) に後述する破砕機(4) の駆動力をチェーン(12)とスプロケット(16)(17)を介して伝達することによってなされる。撹拌部材(3) によって、破砕室(2) 内に生ごみのブリッジが生じることが防止され、生ごみが支障なく破砕機(4) 供給される。
【0021】破砕室(2) には、2軸式の破砕機(4) が設けられ、その一方の軸がモーター(18)によって駆動される。破砕機(4) には駆動系にトルクリミッターが設けられ、これによって、生ごみに金属等の異物が混入している場合に破砕機(4) の過負荷が防止されるとともに金属等のバイオ処理室(1) への混入が防止される。
【0022】破砕室(2) のホッパー(19)上端に上蓋(5) が設けられ、また破砕室(2) の下端に下蓋(6) が設けられている。上蓋(5) および下蓋(6) は、各一側に設けられた回転支軸で各室の頂部一側に開閉自在に支持されている。そして、上蓋(5) と下蓋(6) の各支軸はチェーン(11)を介して連結され、上蓋(5) が開くと同時に下蓋(6) が閉じ、上蓋(5) が閉じると同時に下蓋(6) が開くように、互いに連動して開閉する。
【0023】破砕室(2) に内部を洗浄する複数の洗浄水ノズル(9) および洗浄水排出管(10)が設けられている。生ごみを投入する際には、上蓋(5) を開けると、これに連動して下蓋(6) が閉じるので、バイオ処理室(1) の悪臭が外部に漏れない。また、上蓋(5) が開いた時に破砕室(2) 内の破砕機(4) および撹拌部材(3) を停止させるように作動するリミットスイッチが設けられている。これによって破砕室(2)の安全性が保たれる。
【0024】生ごみをホッパー(19)に投入して上蓋(5) を閉めれば、上記リミットスイッチがオンして破砕室(2) の破砕機(4) および撹拌部材(3) が起動し、これと同時に下蓋(6) が開き、破砕された生ごみ小片はバイオ処理室(1) に落下し、ここでバイオ処理される。
【0025】防臭もしくは衛生上の目的で破砕室(2) の内部を洗浄する場合、上蓋(5) を開いた時、下蓋(6) が閉じるため、洗浄水はバイオ処理室(1) 内に流入することなく配管を通って外部に排出される。
【0026】バイオ処理室(1) の内部に撹拌装置(13)とヒーターが設けられている。撹拌装置(13)の駆動モータ(15)がケーシング(14)内上部に収められている。バイオ処理室(1) 内には有機物分解微生物が投入されている。処理残は排出口の蓋(16)を開けてバイオ処理室(1) から取り出される。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、破砕室とバイオ処理室を直結したコンパクトな生ごみ処理装置が提供される。また、破砕室で生ごみを小片にすることによって、バイオ処理室における生ごみと微生物の接触性が良くなり、処理効率が向上する。
【0028】加えて、請求項2記載の発明によれば、撹拌部材によって、生ごみを破砕機に支障なく噛み込みませることができる。したがって、生ごみのブリッジを押し棒で崩す、安全性に欠ける作業は必要でない。
【0029】加えて、請求項3記載の発明によれば、処理装置からの悪臭の漏れが防止できる。
【0030】加えて、請求項3および4記載の発明によれば、洗浄水をバイオ処理室に流入させることなく破砕室を洗浄でき、処理装置を衛生的なものとすることができる。
【0031】加えて、請求項5記載の発明によれば、生ごみに金属等の異物が混入している場合に、破砕機の過負荷が防止されるとともに金属等のバイオ処理室への混入が防止される。
【0032】さらに、請求項6記載の発明によれば、破砕室の安全性が確保される。




 
 


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