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5月の訪日外国人31%増 地方でもアジアの観光客増加

2013/6/19 20:02
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 日本政府観光局が19日まとめた5月の訪日外国人数は87万5000人と前年同月比で31%増加した。2月から4カ月連続のプラスで、5月としては過去最高。円高の修正に加えて航空便の増加が追い風になり、地方のホテルや商業施設でもアジアの観光客が増えている。

■台湾など6割増

 5月は過去最高を記録した今年4月(92万3千人)と、2010年7月(87万8千人)に次ぐ過去3番目の高水準だった。台湾からの訪日客数は北海道や沖縄への定期便やチャーター便の新規就航があり、6割増。日本便の増便や割安な運賃設定が寄与して香港が8割増、タイも6割増だった。

 新千歳空港(北海道千歳市)では5月の国際チャーター便数が前年同月から2割増えた。空港近くの商業施設「千歳アウトレットモール・レラ」では、外国人客が前年比2割近いペースで伸びている。昨年5月は2~3台ほどだったタイ人客を乗せた団体バスの乗り入れは、今年の5月は25台に急増した。

 施設では入場ゲートにタイ語で「ようこそ」と記した看板を設置。タイ語のガイドマップをつくり、テナントの従業員向けにタイ語のあいさつ集も用意した。担当者は「今は団体客が主体だが、今後は個人客も増えるはず」と期待する。

 JRタワーホテル日航札幌(札幌市)では、5月の稼働率が前年同月から7.4ポイント増の87.6%だった。外国人客数が3割増え、中でも香港からの宿泊客は2.7倍、タイは1.7倍と急増した。ニューオータニイン札幌(同)でもタイ人らの利用が増えて外国人の宿泊客数は2.2倍に達した。

 福岡市のJR博多駅近くの商業施設「キャナルシティ博多」には4月から5月にかけて海外の観光客を乗せたバスが少なくとも約1000台が訪れた。台数は前年同期より5%ほど多い。施設を運営する福岡地所は「韓国や台湾の観光客が増えている」と話す。航空便のほか、韓国からは釜山と福岡市を結ぶ高速船の利用客が増えている。

■政府目標達成も

 テーマパークのハウステンボス(長崎県佐世保市)では5月の外国人客数が前年同月比48%増と急増。「台湾や韓国からの客が増えている」。隣接するホテルオークラJRハウステンボスも5月の客室稼働率は前年同月比24.5ポイント増の76.3%だった。

 東京のホテルも好調が続く。帝国ホテル(東京・千代田)では5月の外国人宿泊客数が前年同月比26%増と、4カ月連続で前年を上回った。アジアからの客数は5割増で、タイやインドネシア、台湾からが伸びた。客室稼働率は86.2%と前年同月から11.5ポイント増えた。京王プラザホテル(同・新宿)も外国人宿泊客の割合が客室数ベースで60%超と、前年より10ポイント近く伸びたという。

 日本政府観光局によると、1~5月累計の訪日外国人数は405万人と前年同期に比べて21%増えた。13年に訪日外国人を1000万人に増やすという政府目標を達成できるペースだ。ここにきて為替相場がやや円高に振れているが、観光庁の井手憲文長官は19日の記者会見で「前年同期と比べれば、円はまだ主要通貨に対して安い」と述べ、訪日客数の動向に及ぼす影響は軽微との認識を示している。

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