サッカー=王国ブラジル、プロリーグ観客動員数は減少傾向
[サンパウロ 14日 ロイター] サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)開催国のブラジルはサッカー王国として知られているが、当地のプロリーグの観客動員数は減少傾向にある。
ブラジルのプロリーグの観客動員数は米国や中国よりも低く、その数は今年、さらに減っているという。各クラブは観客動員数の減少に歯止めをかけるため、さまざまな手を尽くしているが、老朽化したスタジアムや不十分な警備態勢などの問題に悩まされている。
また、ブラジルで有名なスポーツ記者、Juca Kfouri氏は「ブラジル国民はサッカーを愛しているのではなく、W杯でどんちゃん騒ぎするのが大好きなだけ」と述べている。
あるコンサルタント会社の調査によると、ブラジル1部リーグの観客動員数は今季8%減少し、1試合平均1万3000人を下回っているという。サンパウロやコリンチャンスといったビッグクラブは通常3万人以上を動員しているが、観客動員数が1試合平均1万人を下回るチームが過半数を占めている。
スター選手、FWネイマールが所属するサントスも、今季ホーム戦の観客動員数は1試合平均7788人と1万人を下回っている。
また、2011年の観客動員数に関する調査では、ドイツ1部ブンデスリーガ(4万5083人)が1位。イングランド、スペイン、メキシコと続き、米国は6位。ブラジル(1万4987人)は13位と、10位の中国や12位の日本を下回る結果となった。
© Thomson Reuters 2013 All rights reserved.