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基準超の放射性物質 公表まで2週間余6月19日 19時25分
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福島第一原発の海に近い観測用の井戸で採取した地下水から、海への排出基準を上回る放射性物質が検出された問題について、東京電力では、先月31日には発電所の担当部署が把握していましたが、公表まで2週間余りがたっていました。
東京電力によりますと、今回、観測用の井戸の地下水の調査は、先月24日に水を採取する作業が行われ、その後の分析で先月31日にはトリチウムの濃度が基準の値より高いことを発電所の担当部署が把握していました。
しかし、このデータはすぐに本店とは共有されず、本店の担当部署には今月11日になって伝えられたということです。
さらに、経営陣への連絡や、分析に時間がかかる放射性ストロンチウムの結果が出るのを待って、19日に公表したとしています。
東京電力は「分析結果を精査していたことやストロンチウムの結果がまとまるのを待っていたため、結果的に公表が遅くなり、申し訳ない」と話しています。
19日の国の原子力規制委員会でも、委員の1人が「もっと早く発表できたと思う。トラブルが起きたと分かったら、速やかに公表すべきだ」と指摘しました。
東京電力の情報公開を巡っては、ことし3月、停電で福島第一原発の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まった際も公表の遅れが指摘されました。
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