2012年08月03日

投資顧問のアイリンクインベストメント

【デフレ】をすでに脱却している日本

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日本は先進国で唯一の長期デフレ国と呼ばれていますが、もうすでにその【デフレ】の概念から脱却しているかもしれません

そもそも、【デフレ】とは、「デフレーション」の略で、物価が下がり続けること(モノの値段が下落し続けること)。

デフレになると、モノが安く買えるから良い事のように感じられるかもしれませんが、そんな単純な話ではなく。
たとえば、家電量販店で「不景気で全然売れないや。安売りするか!」と商品の値段を下げるとします。

しかし、商品の値段を安くして完売したとしても、安く販売したので儲けが減ります。会社の儲けは減ってしまったので、社員の給料は下げようという心理が働きます。つまり、物価と給料、ともに下がるわけです。

【デフレの象徴】と呼ばれたのが、マクドナルドの平日半額セールでした。
2000年台初頭に1個ハンバーガーが60円くらいで売られてました。

そして、マクドナルドはジャスダックに上場を果たしたわけです。
デフレ化の勝ち組と言われてましたし

マクドナルドの存在で初めて【デフレ】という言葉を知ったような・・・そんな2000年初頭でした。

しかし、マクドナルドは【デフレの象徴】のような会社でしたが、いつの間にか路線変更がありました。
マクドナルドに行くと、セット価格で600円以上が当たり前になっています。

俗にいう「高価格化戦略」

日本にデフレ戦略をもたらした企業はいつの間にか、高価格化戦略に切り替わり・・・
未だ、デフレ戦略を続ける企業が後を絶たず・・が日本の現状です。

そのため、デフレ経済はず〜と続いてると考えてもおかしくはないのですが、ある指標を見ると
どうも、デフレに関しての見方を変えないといけない時期に来ているのではないかと思うわけです。

それが、ブレークイーブンインフレ率

聞きなれない言葉ですが、略してBEI。
BEI=10年固定金利国債の利回り−10年物価連動国債の利回りで求められます。

アメリカの場合はこの仕組みをTIPSスプレッドと呼びます。

で、どんなもんや?と言いますと、

日本の場合、10年債の利回りから10年物価連動債の利回りを引くことで、ブレーク・イーブン・インフレ率、つまり10年後の期待インフレ率が計算できるというわけです。

ここで、期待インフレ率とは何や?ということですが、

話を単純化すると、期待インフレ率とは、将来、物の値段上がるやろうなぁ〜という気持ちを数値化したものです

ですんで、ブレークイーブンインフレ率は、10年後は日本は物の値段があがってんやろうなぁ〜という漠然とした気持ちを数値化したものと言えるわけです。

日本は長い間、【デフレ】の経済の中にいましたから、

日本の消費者の消費行動は、『今買わなくても、時間経ったら安くなってるやろう?』という事で買い控えが起きていました。


ですが、期待インフレ率が高まっている現状は、以前のような消費行動は取らないわけです。
どういうことかといいますと、『物の値段あがってしまうんやろうなぁ〜』という漠然とした気持ちから、
『上がってしまうんやったら、今買わんと損や』という事で買いを急ぐことも考えられるわけです。

これが実際に起これば、かなりの消費行動の変化だと思いませんか?


時間の経過を待っていたら、値段が下がっていた『デフレ』から、
時間の経過を待っていたら、値段が上がってしまっている『インフレ』への転換へ・・

今、買うと値段高いから損しちゃうと考える【デフレ】から、
今、買わないと損しちゃうと考える【インフレ】の転換へ・・

というわけです。

ブレーク


今までずーっとマイナス推移していたブレークイーブンインフレ率でしたが(10年後もデフレのままやろ?)
今年の3月あたりから、(10年後、インフレかもしれん)というわけでプラス転換してるわけです


消費税もアップする可能性高いですし、早く商品かわなアカンなぁ〜という気持ちが高まっているのかもしれませんね


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cpiblog01561 at 19:02
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