タリバンが対外的窓口開設 米が評価6月19日 11時30分
アフガニスタンの反政府武装勢力、タリバンが、中東のカタールに対外的な窓口となる事務所を開設したことについて、アメリカ政府は「重要な一歩だ」と前向きに評価しました。
アフガニスタンの反政府武装勢力、タリバンは18日、カタールの首都ドーハで対外的な窓口となる事務所を開設し、ここを舞台にアフガニスタン情勢の平和的な解決を模索すると発表しました。
これについてアメリカ国務省のサキ報道官は18日、「タリバンは声明で、ほかの国を脅すことにアフガニスタンを利用せず、アフガニスタン政府が主導する和平プロセスを支持した。今までになかった重要な第一歩だ」と前向きに評価しました。
そして、アフガニスタンとパキスタンを担当するドビンズ特別代表がカタールなどに向かい、近くタリバン側と交渉を行うという見通しを明らかにしました。
タリバンはアメリカに拘束されている幹部らの釈放を求めていますが、サキ報道官はこの問題が交渉の議題の一つになるという見方を示しました。
また、サキ報道官は「交渉を前に進めるためには、タリバンが完全に立証可能な形でテロとの関係を断つことが重要な焦点となる」と述べ、タリバンに対してアルカイダとの関係を断つよう求めていく姿勢を示しました。
こうしたなか、ロイター通信によりますと、アフガニスタンのカブール近郊にあるアメリカ軍のバグラム空軍基地が、18日、武装勢力に攻撃されて、アメリカ兵4人が死亡したということで、交渉が事態の打開につながるかどうか注目されます。
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