子宮頸がんワクチン接種後の痛み調査へ6月18日 5時20分
接種後、体の痛みを訴えるケースが相次いだため、接種の呼びかけを中止した子宮頸(けい)がんワクチンについて、厚生労働省は、接種と体の痛みの因果関係や痛みが出る頻度などについて実態調査することを決めました。
子宮頸がんワクチンはことし4月に法律に基づく定期接種に追加されましたが、接種後、長期間体の痛みを訴えるケースが相次いで報告されています。
これについて、専門家会議が先週、「接種との因果関係が否定できず、発生頻度が分からないため、国民に注意点を説明できない」という意見をまとめ、厚生労働省は、自治体が対象者にはがきなどで接種を呼びかけるのを一時中止しました。
このワクチンは3年前から公費で費用の一部を助成して接種を進めてきましたが、厚生労働省によりますと、接種後に体に痛みが出たという報告は問題になっていなかったということです。
また、海外でも接種後に痛みが残ったという報告はあったものの、その頻度などについてはデータが少ないということです。
このため厚生労働省は、専門家の協力を得ながら、体の痛みと接種との因果関係や、痛みが出る頻度、それに海外での詳しいデータについて実態調査することを決めました。
厚生労働省は「できるだけ早くデータを集めて、改めて専門家に評価してもらい、接種の呼びかけを再開するかどうか判断したい」としています。
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