社会で戦う女性たち・広報の巻②~エン・ジャパン 矢元真琴さん

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女性広報インタビューの第2弾は、エン・ジャパンの矢元真琴さんです。前回の取材で、私にとって関心のある広報についての話を聞けたことは非常に興味深く、今回も広報の仕事についてインタビューしました。

 

エン・ジャパンは、転職・就職を中心としたネット求人事業の大手企業。転職情報サイトでは、掲載する求人企業をエン・ジャパンの営業社員が1社ずつ取材し、同社のコピーライターが求人原稿のすべてを制作するのが大きな特長です。最近では企業向けに社員教育・研修の定額制教育講座を開講し、ウェディング事業にも乗り出しています。

 

矢元さんが現在の会社に転職されたのは、2008年。同社に決めた理由は、「理念がしっかりしている」からだそうです。「社員の中でも理念がしっかり根付いており、あらゆる行動の基本となっています。それが日常会話にも出てくるほどです」とも。

 

さて、突然ですがみなさんは「IR」とは何かご存知ですか? この業務は、よく広報やPRの業務と混合されてしまいがちですが、「IR」とはInvestor Relationsの略称で、投資家(金融機関や個人投資家など)に対する広報活動のことを指します。
「投資家をターゲットとする」。これがメディアへのアプローチを行う広報やPRの業務と、大きく異なるところです。

 

投資家に投資してもらうためには、自社の魅力だけでなく、マーケット環境からその変遷、更には今後の見通しについても説明する必要があります。そのため、IR担当者は社内の各事業担当者と連携し、それぞれの情報を網羅しなければいけません。
時には経営陣の代行役として投資家の方とコミュニケーションをとることもあるため、その網羅性と専門性は大変高く、上場企業においてとても重要で、難しい役割です。このIRを、矢元さんは広報兼任で行っています。

 

IR担当として集計・分析した数字から裏付けた情報や、広報担当として収集した情報をIRで投資家の方とお話しする際に生かす――。
これは、IRと広報の業務を兼任する矢元さんだからこそできる仕事です。まさに、私が憧れる「必要とされる仕事ができる女性」です。

 

エン・ジャパンは、最近新たにfacebookアカウントを利用したサービス「enTreeWork」もリリースしたそうですが、次々に新しいビジネスを手掛けているのは、今が会社の第二創業期と位置づけているからだそうです。

 

そして、こんな時期だからこそ矢元さんは、「転職して外から入ってきた人間として、客観的な目線で、エン・ジャパンの強みや新たな取組みを幅広く広報していきたいと思っています。リリースを多くのメディアに取り上げてもらい、認知を向上させることが、事業育成の一助になります。さらに、エン・ジャパンのプロパー社員を広報担当として育成することも重要なミッションだと考えています」と語ってくれました。

  

「ゆとり教育や大学全入化などで、厳しさ・競争を経験している若者が少なくなっています。だからこそ鍛えられる場が必要で、それができるのは企業です。強い若者が増えることは、日本経済の発展につながります。こういった考え方も広く広報し、就活生のみなさんが良い就職活動をできるように、新卒採用を考えられている企業の方が良い採用活動ができるようなサポートをしていきたいと考えています」(矢元さん)

 

今回、IRと広報を兼任されている方のお話を聞いて、仕事の頑張りを認めてもらえる環境はもちろん、自分だからこそ出来る仕事をやることは大きく仕事のモチベーションに繋がると思いました。

 

(立教大学1年 尾上虹華)

 


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