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NPBに抗議メール4000通でサイト炎上

サンケイスポーツ 6月14日(金)7時0分配信

NPBに抗議メール4000通でサイト炎上

12日に会見に臨んだ加藤コミッショナー(右)と、下田事務局長(写真:サンケイスポーツ)

 プロ野球の統一球を飛びやすいように変えながら公表していなかった問題で、日本野球機構(NPB)の下田邦夫事務局長(59)は13日、加藤良三コミッショナー(71)が出席して12球団の代表者に経緯を説明する会議を14日に開くことを明らかにした。前日の会見で「これは不祥事ではない」と開き直り、辞意を否定した加藤コミッショナーの説明に注目が集まる。また、下田事務局長は、15日以降に事務局の担当者が各球場を訪れ、監督、コーチらに直接謝罪することを示唆した。

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 統一球の変更問題で揺れる中、加藤コミッショナーが12球団に事情を説明することになった。

 NPBは昨年までの検査で反発力が規定より低い球が多かったとして、製造元のミズノ社に反発力を上げるよう調整を依頼し、今季新しい球を使っている。11日に開かれたNPBと日本プロ野球選手会の事務折衝で明らかになったが、12球団にはまだ正式な説明をしていなかった。

 統一球変更が知らされなかったことで、選手会だけでなく、監督ら現場からは不満が続出。12日の記者会見で同コミッショナーは「知らなかった」と関与を否定するなど、騒動が大きくなっているだけに同コミッショナーが直接、12球団へ事情を説明することで、沈静化を図る狙いだ。

 ただ、混乱は収まりそうにない。前夜の同コミッショナーの会見を受け、東京・内幸町のNPB事務局では、8回線ある電話は朝から鳴りっぱなし。確認できただけでも200件以上の抗議が殺到し、職員はその対応に追われた。

 広報担当も「私が受けた内容のほとんどは、説明責任を果たしていない、でした。コミッショナーは責任を取って辞めるべきだ、というのもありました」と説明した。

 NPBのホームページも前日からこの日午後4時まで、4000件にものぼる抗議メールで炎上した。東日本大震災で開幕時期でもめた2年前に匹敵するものだった。

 その“火消し”の第1弾が、12球団への謝罪と事情説明だった。また、統一球の変更を“隠蔽”したとされる下田事務局長は、現場の監督、コーチ、選手への謝罪と事情説明のため、事務局担当者が各球場を訪れることを検討。15日にはQVCマリン、16日は西武ドームを訪問するという情報もある。

 同事務局長は、その上で「辞意」を表明。「コミッショナーに身柄をあずけた」としており、事務局の責任者として幕引きを図る構えだ。

 ただ、殺到した抗議電話、メールが示す通り、「知りませんでした」「不祥事ではない」と最高責任者とは思えない言葉を口にした同コミッショナー。この日は事務局に姿を見せなかったが、責任を問う声は収まりそうにない。

最終更新:6月14日(金)8時23分

サンケイスポーツ

 

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