ここから本文です
[PR] 

もう、この人しかいない! 統一球問題で「王コミッショナー」待望論

東スポWeb 6月14日(金)14時13分配信

もう、この人しかいない! 統一球問題で「王コミッショナー」待望論

王会長ならば実績、人格的にも申し分ない

 もう、この人しかいない! 日本野球機構(NPB)が、統一球を今季から飛びやすく変更した事実を隠ぺいした問題で球界からは最高責任者の加藤良三コミッショナー(71)への怒りの声が噴出。危機的状況のNPBを立て直すために、いよいよユニホーム経験者からのコミッショナー選出を求める動きが出てきた。待望視されているのはソフトバンク・王貞治球団会長(73)のコミッショナー就任だ。

 統一球を飛びやすく変更しながら公表しなかったNPBの失態劇に球界関係者の多くは声を荒らげた。「お役所仕事の典型だ。年配の背広組の人ばかりが少人数で決めているからこういうことになる。天下りをやめさせる。トップはユニホーム経験者の方がいい」。ある球団首脳も「何にせよ中途半端すぎる。後から認めるなんて、印象も良くない。最初から説明すべきだった。やはりコミッショナーは、実務を分かっている人がやらないとダメだと思う」とバッサリだ。

 この日、加藤コミッショナーは会見を行い「事実を隠ぺいする意図はなかったが、混乱を招いたことはおわびしたい」と謝罪したが、辞任については「不祥事を起こしたとは思っていない」と否定。だが、本紙専属評論家の伊原春樹氏が昨報の本紙で加藤コミッショナーの辞任を迫ったように、球界には「さすがに加藤さんも今回ばかりは責任を取らないとだめでしょう。現場のことを何も分かっていないし考えてもいない」など交代要求の声が高まるばかり。そして待望視されているのがソフトバンク・王球団会長のコミッショナー就任だ。

「王さん以外にいないでしょう。実績、人格的にも申し分ないし、現場のこと、ファンのことを考えてくれる」と球界関係者。別の関係者も「長嶋さん(巨人終身名誉監督)は体調的に厳しいでしょうし、コミッショナーに一番適任なのは王さん」ときっぱり。「野球界のことを考えたら、一番いいのは王コミッショナー。もう、それしかないんじゃないか」と声を大にする関係者もいるほどだ。

 王会長は選手、指導者として世界に名が知られ、国民栄誉賞を受賞、文化功労者にも選ばれた。名球会会長も務め、今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では特別顧問として日本代表を支えた。代表監督の人選が難航した際に加藤コミッショナーに代わって水面下で東奔西走したのも王会長だった。ソフトバンクではフロントとして編成にも関わっていることから、ユニホーム、背広組の代表として広い見識も期待できる。

 現場軽視、ファン無視ともいえる今回の統一球問題を受け「このままではファンから見放される。これを契機に(NPBが)しっかりした組織に生まれ変わらなければいけない」と球界関係者は危機感いっぱい。そんなNPBを救えるのは、いよいよ王コミッショナーしかいないというのだ。

 なかには早速「王さんだけを奉ることになるとよくないから、側近に実務部隊を何人か置く必要がある。エンターテインメントをビジネスとして理解している優秀な人を周りにつけるとうまく回っていくはず。どんな組織でも、それぞれの専門分野を持ってる人たちが集まることで偏った考え方にならない。王さんを支える人も重要だ」との意見も。それほど事態は切迫しているということだろう。

 各球団からはこれまでも機構側に対する不満は多かった。「セ・パの両連盟とコミッショナー事務局が三極一致というけど、窓口が全然一本化されていない。事務的なことでも面倒なことは多い」「北京五輪の時に大挙して北京にNPB関係者が乗り込んだ。背広組の方がユニホーム組より多いんだよ。何のためにあんなに行く必要があったのか。そのせいで期間中は日本のNPBと連絡がちゃんと取れなかったことがあった」「国際部には有能な人もいる。でも機構側は後継者を育てる気が全くない」…。

 NPBが運営する公式サイトについても、こんな声がある。「選手の成績データの英語版を長い期間作っていなかった。MLBの関係者が文句をつけたことがあったんです。それで慌てて作るようになった。外圧に負けた格好ですよ。まさにお役所です」(球界関係者)。そんなNPBへのいら立ちも、この統一球問題で一気に爆発。「王コミッショナー」は「待望論」「理想論」から「現実論」へと、すでに移行している。

最終更新:6月14日(金)15時59分

東スポWeb

 

Yahoo!スポーツ 野球情報

PR

注目の情報


スポーツアクセスランキング

他のランキングを見る

PR

注目の商品・サービス

PR