<統一球問題>球団側から抗議出ず 代表者会議
毎日新聞 6月14日(金)22時9分配信
飛びやすく調整されていたプロ野球の統一球について14日、12球団代表者会議で球団側に初めて説明があった。問題が発覚してから3日。統一球について日本野球機構(NPB)に一任していた球団側から抗議は出ず、「実行委員会がきちんと機能していれば、選手に必要な情報も伝わった」(巨人・山岸均球団取締役)といった反省の声が並んだという。
代表者会議は約3時間行われたが、加藤良三コミッショナーの責任を追及する声は上がらず、統一球を調整したことを公表しなかったことについても「質問はあったが抗議は出なかった」(日本ハム・島田利正球団代表)という。
プロ野球界の第三者委員会は、アマチュア選手への裏金問題で2007年に西武が設置して以来。第三者委員会に調査を委ねることを提案した楽天の井上智治・オーナー代行は「公正中立な立場からきちんと事実関係を調査すべきだ」と説明した。
統一球の調整は、11日に行われた労組・日本プロ野球選手会(楽天・嶋基宏会長)との事務折衝で明らかになった。その前日に開かれた12球団の実行委員会では、NPB側は「統一球は変えていない」と説明していたという。球団側は14日の代表者会議で調整についての説明を正式に受けたが、「知らなかった私たちの責任もある。事実関係を共有できるように調査を早くやってもらいたい」(中日・井手峻球団代表)といった声が大勢を占めた。【百留康隆】
最終更新:6月14日(金)22時9分