<統一球問題>12球団に説明、謝罪へ 14日、代表者会議
毎日新聞 6月13日(木)18時9分配信
プロ野球の統一球が飛びやすくなるよう調整されていた問題で、日本野球機構(NPB)は13日、今回の経緯を12球団に説明するための代表者会議を14日に開くことを明らかにした。加藤良三コミッショナーも出席する。下田邦夫事務局長は「事情を説明して謝罪したい」と話した。
また、下田事務局長は「私個人の考えだが、コミッショナーの許可を得られれば球場で直接、選手に事情を説明したい」と述べ、15日から各球場を回る意向を示した。労組・日本プロ野球選手会には記者会見を開いた12日に説明したという。
一方、事務局には苦情の電話やメールが殺到した。8本ある電話回線はふさがった状態になり、12日から13日午後6時までに約4000件のメールが寄せられた。広報部によると、説明責任を問うものや会見の批判が大半だったという。
この問題をめぐっては、11日に行われたNPBと選手会の事務折衝で、下田事務局長が反発係数を高めた統一球を公表せずに使用していたことを認め、製造元のミズノ社には調整を口止めしていたことを明かした。NPBは12日に釈明会見を開いたが、加藤コミッショナーは「まったく知らなかった。隠蔽(いんぺい)するつもりはなかった」と述べ、「不祥事とは思わない」として引責辞任は否定した。【鈴木篤志】
最終更新:6月13日(木)19時38分