衝撃や怒りを覚える言葉とは
2013年06月18日
16日の日記の末尾に<映画「おくりびと」の原点>(帯)になった『納棺夫日記』が見つからないと書いたが、教育長室の本棚にあった。「怒り」再考
「納棺夫の仕事は穢(けが)らわしい」
< 昨夜、体を求めたが拒否された。今の仕事を辞めない限り、嫌だという。いろいろ話し合ったが、子供たちの将来のことも考えてくれと、最後は泣き出した。
近々に何とかするからと、その場逃れの言葉で再度求めたが、「穢(けが)らわしい、近づかないで!」
とヒステリックに妻は拒否した。
イライラしてなかなか寝つけなかった。
特に「穢らわしい」という言葉に、怒りを覚えた。過去にも同じように「穢(けが)らわしい、近づかないで」と拒否されたことがあったが、あの時は浮気が発覚してのことで、腹も立たなかったし、気にもならなかった。
しかし、昨夜、妻が叫んだ「穢らわしい」という言葉からは、鋭い刃物で切りつけられたような衝撃を受けた。 言葉で衝撃や怒りを覚えるということは、自分が最も気にしていることを突かれたということである。人は日頃気にしていることを、あからさまに非難された場合、血が逆上するほどの怒りを覚えることがある。
特に人間存在の深淵をえぐるような言葉の場合、最も激しく現われる。>
(青木新門、文春文庫増補改訂版 pp.33-34)
●13:30~6月議会確定議