統一球「隠蔽の意図ない」 加藤コミッショナー謝罪、辞任は否定
産経新聞 6月13日(木)7時55分配信
プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題で、日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーは12日、東京・内幸町のNPB事務局で記者会見し「事実を隠蔽(いんぺい)する意図は全くなかったが、混乱を招いたことはおわびしたい」と謝罪した。進退については「不祥事を起こしたとは思っていない」として辞任を否定した。
加藤コミッショナーは「昨日(11日)まで全く知らなかった」とし「(事前に)知っていたらNPBとして公表していた」と説明。今季は過去2年に比べて本塁打数が増加しているが、「プロ野球選手の能力を信頼している。適応力や工夫がある」と、変更を疑ったことはなかったという。
NPBによると、昨年10月に飛びやすく調整したボールの製造をミズノ社に発注。入れ替えは今季開幕までに終了した。混乱を招くことを防ぐために、公表しないことを下田邦夫事務局長が決定していた。
NPBの下田事務局長は11日、昨夏にコミッショナーと相談して変更を決めたとしたが、12日には報告しなかったと発言したことについて「(昨日は)混乱していた」と語った。
最終更新:6月13日(木)12時27分