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統一球変更 「ファンも納得しない」選手らNPBの体質批判

産経新聞 6月13日(木)7時55分配信

 「何も知らされず寂しい」「きちっと説明すべきだ」−。プロ野球で使用する統一球について、今季からボールを飛びやすく変更しながら公表していなかった問題で、球界からは日本野球機構(NPB)の対応に対する不満の声が多く上がった。

 日本プロ野球選手会の嶋会長(楽天)は仙台市内で記者会見し「何も知らされずに今までプレーしてきたのが寂しい。お互いに話し合って答えを出すことが球界にとって大事。知らなかったでは選手もファンも納得しない」とNPBの隠蔽(いんぺい)体質を批判した。中畑監督(DeNA)も「トップの人がきちっと説明する必要がある。このままあやふやに終わってはいけない」と注文をつけた。

 飛距離の問題に矮小(わいしょう)化すべきではないという声も。田中(楽天)は「国際試合に違和感なく入れるように(統一球を)始めたはず。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と日本の球は全然違った。しっかり変えた方がいい。論点がずれている」と疑問を投げかけ、秋山監督(ソフトバンク)は「(公表が)遅い。別に隠すことでもない」と隠蔽を問題視した。既に3分の1以上の日程を消化しており、星野監督(楽天)は「いまさら何言ってんだ。事前に分かっていたら、指導法も変わっている」と不満をあらわにした。

 今年は各球団の本塁打数が前年同期に比べて増加するなど、投手への影響が特に大きい。内海(巨人)は「間違いなく飛んでいたし、ホームランも出ているので(ボールの変更は)うすうす感じている部分はあった」と指摘。一方、選手の査定への影響について西武の飯田則昭専務は「(ボールとの)具体的な因果関係が見えてこないと、なんとも言えない」と戸惑いを隠さなかった。

 ◆下田邦夫事務局長「今振り返ると開幕前に公表すべきだった。放置して今回の結果を招いたのは私の責任。選手会からただされるまで公表しなかったのは、私の不徳の致すところ。(責任の取り方について)私の中で考えているところはある」

最終更新:6月13日(木)11時15分

産経新聞

 

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