“責任丸かぶり”下田事務局長は辞任示唆「考えていることはある」
デイリースポーツ 6月13日(木)7時41分配信
統一球が極秘に変更されていた問題で、日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)は12日夜、都内のNPB事務局で会見を開いた。前日11日に行ったNPB側の説明とは一転、コミッショナーは関与を完全否定。統一球の変更、“隠蔽(いんぺい)”の事実も一切知らなかったことを強調し、自身の進退問題も一蹴した。
前日11日に「相談して進めている」と加藤コミッショナーの同意を得て、ボールを変更したと激白していた下田事務局長は、食い違いを問われ「記憶が混乱していた。コミッショナーにご迷惑をおかけする発言をした」と釈明。変更の事実を知っていたのは下田事務局長を含め、実務担当者3人だったと説明し、ミズノ社に公表しないよう“隠蔽”したことも下田事務局長の判断だったとした。
また、自身の進退について「それはコミッショナーの判断です」と隣にいる加藤コミッショナーの顔色を確認。報道陣から自身の意思を追及されると「私の心の中で考えていることはある」と、辞任を示唆した。
加藤コミッショナーは、自身の名前が刻印されている統一球にもかかわらず、「知らなかった」の一点張り。揚げ句の果てには「隠すことではなかった。もし、事実を知っていれば公表していた」と下田事務局長に責任を丸投げした。結局、真実は不透明なまま、会見は終了した。
最終更新:6月13日(木)9時12分