ミズノ社“飛ぶ球”隠ぺいに謝罪「申し訳ない」
スポーツ報知 6月13日(木)7時3分配信
日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)は12日、公式戦で使用する統一球を昨季より反発力の大きい「飛ぶ」球に変更した事実を隠ぺいしていた問題で、都内のNPB事務局で会見を行い、変更の事実を「知らなかった」と主張した。選手及びファンには謝罪したものの、変更は下田邦夫事務局長(59)の独断とし「不祥事ではない」とも発言。自らの責任問題には当たらないとの見解を示した。
統一球を納品するスポーツ用品メーカー・ミズノもこの日、NPBの会見に出席して釈明を行った。同社が今季、反発係数を従来より高めたものを納品していたことを明かした上で、鶴岡秀樹取締役は「命懸けで戦う選手、ファンの皆さまを欺く形となり申し訳ない」と謝罪。NPBの指示で変更の事実を公表しなかったことについても「申し訳ない対応をしてしまった」と話した。
ボールの変更は、中心にあるコルク芯を覆うゴム材の低反発素材の配合を少なくすることによって行われた。2011年からの2年間は、反発係数を規定値の下限0・4134に近づける目標だったが、今年からは目標を0・415〜0・416に変更。同社によると、0・001変わることでボールの飛距離は約20センチ変わるという。
同じく会見した同社のグローバルイクイップメントプロダクト部・久保田憲史部長は「芯を変えることは大きな効果がある」と、今回の変更について説明した。
最終更新:6月13日(木)10時19分