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お帰り「来迎飛天像」 3年ぶりの再会喜ぶ

2013年6月19日

 「天王寺の天女様」として親しまれ、JR天王寺駅構内(大阪市天王寺区)に設置されていた来迎飛天像が18日、3年ぶりに同駅構内に帰ってきた。除幕式には多くの通行人が足を止め、ベールが取られて姿があらわになると「久しぶりやわ〜」と再会を喜んだ。

3年ぶりにJR天王寺駅に舞い降りた「来迎飛天像」=18日午後、大阪市天王寺区

 来迎飛天像は彫刻家で大阪芸術大名誉教授の岡本庄三氏の作品。1984年に大阪定陵ライオンズクラブ(山田冨雄会長)が「行き交う人々の安全と幸せを祈り、永遠の平和を願う」という趣旨で、同駅構内南口に設置し、四天王寺がある北を向いて天井からつるされていた。

 長く天王寺の待ち合わせ場所として知られていたが、同駅構内耐震工事のために2010年7月に取り外され、このたび工事が終了したのを機に設置場所を中央改札口北側に移動して再設置した。

 JR西日本近畿統括本部大阪支社の本田博己副支社長は「“ついのすみか”を見つけ出すことができた」と満足顔。山田会長は「皆さんの心の中に(飛天像を)末永く留めて、お孫さんにも伝えていただきたい」と話していた。