阪神・和田監督が見る中、打撃練習をする新井良=甲子園(撮影・白鳥恵)【拡大】
良太が帰ってきた。漆黒のバットから放たれる確かな軌道とその笑顔が、ジメジメした甲子園の空気を吹っ飛ばした。
「『リフレッシュ』とか(新聞などで)書かれたりしていましたが、そう思っていない。しっかり鍛錬して、もう1回走って振り込んで鍛える気持ちでやってきました」
打撃不振で10日に2軍落ち。16日のウエスタン・中日戦(新潟三条)での2ランを置き土産に、予定通り復帰した。リーグ戦再開の21日のDeNA戦(長野)で出場登録され、三塁スタメンが確実。練習前に和田監督ら首脳陣と握手を交わし、鳥谷、西岡らとも談笑。特打では何度も何度も、スタンドインさせた。
良太不在の間、ベンチは代役探しに苦労していただけに、ひと安心だ。見守った水谷チーフ打撃コーチは以前と比較し、「(ミートポイントまでの)距離がしっかりととれている」と、納得の表情を浮かべた。