「ことば」は生きている―教育研究所 発表大会&講演会=市内の教育関係者ら200人参加= |
◆東近江・東近江市◆
▲市内の教育関係者らが集まった「教育研究所研究発表大会 教育講演会」
東近江市五個荘竜田町のてんびんの里文化学習センターで十六日、教員の実践力、指導力の向上を目指す「東近江市教育研究所研究発表大会 教育講演会」が開かれた。
学校教育の現状を市民、教員に再認識してもらうとともに、教員の意識変革と資質の向上および実践力、指導力の育成を目指す大会で、市民や市内の幼稚園、小学校、中学校の教育関係者ら約二百人が参加した。
大会では、岡井眞壽美・市教育長のあいさつに続き、市内の小中学校から教育研究に応募した十九人全員への「教育研究奨励事業表彰」が行われ、世界の民族楽器を活用した音楽科選択授業を行った吉田正信教諭(五個荘中学校)が優秀賞に選ばれた。
講評を行った市教育研究所は「音楽科の授業を地域ボランティアにつなげていくなど、生徒たちの大きな力となった研究や、地域の伝統を子ども目線で教え、児童たちの力で学んでいく教育力の実践など、すばらしい取り組みが多かった。教師である以上、様々な問題にぶつかると思いますが、これまでの足跡が成果となって表れます。課題に向かう姿勢を大切にしてほしい」と、激励した。
このあと、元NHKアナウンサーで関西国際大学教授の高梨敬一郎氏による講演会『「ことば」は生きている―コミュニケーション力を高めるために―』が開かれた。
高梨氏はこのなかで、教員自身が地域社会や身近な環境に接点を持ち、様々な情報を敏感につかむことの大切さや、聞き上手は話し上手である―とし、「君の話を“聞いているよ”というサインを出すことが大切で、質問されるまで論評を加えない。必ず、子どもたちの存在が今より近くなるはずだ」と話した。
このあと、同研究所の谷口英司研究員による研究報告「子ども(小・中学生)の心の成長の実態を探る」が行われた。