小松菜農家 hideのブログ

発祥の地=江戸川区で小松菜を作る農民のブログ

posted by hide-no-komatsuna
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さて・・・もうラストですよ。

何がって・・・このシリーズがではなく



『⑳』



と○で数字が書けるのが・・・w

明日から21っていう普通の数字になっちゃうこの悲しさ。

そして、この文章のまとまりのなさからシリーズが

こんなに長く続いてしまう儚さ。



_| ̄|○ ガックシ





でもさ・・・いきなりここから入っても

いまいち伝わらなかったでしょ?


そいで、化学物質過敏症については医者でもない俺が

書ける内容ではないため、北里大学の宮田幹夫先生の記事を参考に

紹介したいと思います。


記事自体は


マザールというサイトの方が宮田先生を特集したページデス。

リンクをコチラに張っておきます が、いつかこの文章を見る人の為に

このブログ内にもコピペを残しておきます。


理由はHPリニューアルの為にリンク先が削除されるためです。

マザールの責任者のあべみちこさんには確認済みです。


※基本的にすべてコピペですが、改行等不都合が起った部分があり

全てこのブログで見やすいように改行してあります。




■化学物質過敏症とは■


北里研究所病院の臨床環境医学センターに勤務する宮田幹夫教授。
先生を頼りに、全国各地から化学物質過敏症の多くの患者さんが連日訪れる。


化学物質過敏症という奇妙な病気を知ったのは、つい最近のことだった。

健康を損なうこともなく今日まできたため、私は環境を意識することはほとんどなかった。

しかし、特定の食べ物にアレルギーを起こすのとは違って、あらゆる化学物質

しかも空気にすら敏感に反応してしまうことを知り、愕然とした。


一体どうやってこの時代、その悪の連鎖から抜け出せるのだろうか。

その疑問にやさしい語り口で朗らかな宮田先生は丁寧に答えてくださった。

全国各地から、さまざまな症状の患者さんが港区白金の北里研究所病院までやってくる。

診察は予約でいっぱいのため、常に2ヵ月以上待つ。70歳を目前にした先生の素顔に迫ってみた。



宮田 幹夫(みやた・みきお)
1936年愛知県に生まれる。昭和35年名古屋市立大学医学部卒。

眼科領域の中毒実験を中心に研究。 昭和63年より北里大学医学部眼科へ。

現、北里大学名誉教授。眼科医の立場から化学物質過敏症の診断と治療に取り組み

重い患者の避難所づくりにも尽力。共著に『あなたも化学物質過敏症?』(農文協)

「化学物質過敏症」(文春文庫)など著書多数。



---幼少時代からの実験大好き少年が
CS患者の救世主に


「小さい頃は体が弱かったですし勉強は苦手でしたが、実験が大好きでしてね。

例えば『赤インクはどうして赤く見えるのか?』とかね。

赤インクって白いものに乗せると赤ですけれど、黒いものに乗せても赤くならないんですよ。

そういう不思議なことをね、ずっと実験室で黙々とやっていた。

中学生時代の先生が大らかな人で、いつでも実験室を使っていいよというので

四六時中いました(笑)。高校では残念ながら、そうはいかなかったけれど

大学はどうしても実験がしたかった」

懐かしそうに笑ってお話しする宮田先生は、医師になってからも長い間

ラットなどを使った実験を行なってデータを蓄積するような得意分野をいかした仕事を

続けてこられた。専門は眼科。眼は健康の要で、異常が生じると症状が出る。

化学物質過敏症のテストも、元々は「塗装工など職業上、どうしてもシンナー利用を

避けられない方や農薬をいつも使う方の中毒診断のため」使っていたものだ。

薬物中毒は、眼球に反応が出る。

10年ほど前、まだ化学物質過敏症が日本では定着していなかった頃に

宮田先生はこの病に冒された患者さんの診察に取り組むようになる。

アメリカでは45年も前に論文などが発表され、認知が進んでいた病気だったが

その当時の日本ではまだ知る人は僅かだった。

それが、10年の時を経るうちに、爆発的に患者が増えてゆくことになる。

「今や症状の薄い人も含めると100万人くらいCS患者がいるとされています。

シックハウスやシックスクール、シックオフィスなどの例があるように

気をつけていても知らぬ間に過ごす環境の何処かで影響を受けることがある。

何か変だなという場合は、換気を徹底したり、できるだけ離れて近づかないということも大切です」

頭痛、吐き気、不眠などCSは様々な症状がでる。

何かの物質に反応する人も、そうでない人も存在する。

自分の嗅覚を信じて、症状が悪化しないうちに逃げることも重要なのかもしれない。


---化学物質過敏症の
専門医としておもうこと


神経系を侵すのが、化学物質過敏症。

ホルモン系を侵すのが、環境ホルモン。

免疫系を侵すのが喘息やアトピーだ。


精神病だと言う人もいるかもしれないが


「皮下出血があったり体の変化がある、この奇妙な症状は精神病にはない。

これまでは無かった病気」という。精神症状を示すのがひとつの特徴だ。

生活指導で回復する確率はどのくらいなのだろう?

「統計をとったことはないが、私たちの見当では6~7割というところでしょうか。

大体、改善すると通院しなくなってしまいますので。

よくなって回復する方がいる限り、やはり精神病ではない。

患者さんが日々をどうやって生きてゆくかは、人柄とか性格が大いに関係するもの。

社会的に訓練されてきた立場とか、元来明るい性格の人は、この病気になっても孤立しない。

もともと暗い性格だったり、精神的ショックが重なると、その引き金になるのが

化学物質過敏症となったりするのです。そうなると中々回復のキッカケを掴むことができない」

そもそもこの病気になりやすい体質みたいなものはあるのだろうか?

「ありますね。アレルギーと化学物質過敏症は非常に共通点が多い。

うつ病の患者さんは逆に6~70%アレルギーを持っていることが多い。

切っても切り離せない関係なんですね。


もともとアレルギーと、うつ病と、化学物質過敏症は非常に近い関係。

その症状のひとつとして『思い込み』が強く出るのです。


例えば、バラの香りにアレルギーをもつ患者がいるとします。

そうすると自分でもその花がダメだと思い込んでいますから

バラの造花を見てもアレルギー反応が起きるのです。

化学物質過敏症でも同じような例があります。悪いと思いこんだ場所に近づくだけで

精神症状として反応が起きてしまう」

アレルギーといっても肌にでるものであればわかりやすい。

けれど脳の中枢神経が反応してしまうのだと、外側から見ることができずわかりづらい。

精神病と紙一重ともいえる。


化学物質過敏症は、アレルギーともうつ病とも区別がつかない。

慢性疲労症候群や線維筋痛症(※)なども精神疾患とも区別がつきにくい点が多いという。

(※)身体の広範囲に強い痛みを起こす原因不明の病気



---学校との連携は、  
どうとってゆくべきか?!


例えば不登校を1年以上続けている子に、学校は何も手を差し伸べられないのだろうか。

専門医との連携があれば何とか学校に戻れるような配慮をとれるのではないか。

「専門医と学校の連携は、学校長先生の判断に基づくものです。

但し、保護者の了解がないと動けません。校長先生に対して

保護者がどう働きかけるかが肝心です。

シックスクール問題などでも、親の意向があれば私は学校と連携しています。

親は子どもを学校に戻すことを第一に考えて間口を広げてほしい」


「健常な親とCSの子どもであれば問題解決もしやすいのですが

CS患者の親の子だと精神疾患の症状が出ている場合もあり

子ども主体で対応を考えているかどうかは疑問な時もあります。

記憶力、理解力が壊れていることもしばしばありますから。

この症状がもとで夫婦の関係、友人関係も壊れて、孤独になってしまうこともある。

一番難しい問題です」

健康になると一時あった攻撃的な言動もなりを潜め

そのようなことがあったとも思い出せない。

その代わり、異常事態では誰も止められないほどの攻撃性を発揮する。

この病気にならない心構えはあるのだろうか。

「朝太陽と共に目覚め、夜は日が沈んだら眠る。

きちんと食べ、体を動かして汗をかき、たっぷり眠る。

そういう人間としての最低限のリズムを守って、健康管理をすることです。

便利にな時代、人体に危険な モノは挙げたらキリがありません。

しかし、それらを列挙していても健康にはなれません。

どう共存してゆけるかを見出さないと。

どんな病気でもそうですが、治ると自分で信じることこそ大切なのかもしれません。

アメリカのCS患者は、患者だけの集落があって一定期間療養のため暮らしていますが

お祈りが一番有効だと言っています。そして、かなり多くの方がそこから社会に復帰しています」

どんな時でも絶望してはいけない。希望をもって生きることこそ、乗り越えるための第一歩だ。

CS患者はある意味で、時代のメッセンジャーとして身をもって呈しているのかもしれない。

けれども、これからを生きる子どもがその病に阻まれ、未来を閉ざされるようなことが

あるとしたら見過ごすことはできない。

一つずつこじれた糸をほぐすように、私たちが解決すべき事柄があるはずだ。

環境問題は自分の生きている居場所から始まっている。


取材/文責・あべみちこ

(C) Copyright 2004-2013
Motheru. All Rights Reserved



というわけだ。

しっかり読んでみて欲しい。


俺が強く強く思ったのは・・・セールスの為に根拠なく安全安心を訴え

自分たち以外を危険だとした農家や流通が流した情報が多くの消費者に

信じられ、振り回されているということ。


皆さまもよく目にしてきただろう。

いまだに結構言っている人たちも居る。



●有機栽培だから美味しい。

●有機栽培だから安全。

●有機栽培だから栄養価が高い。

●農薬は化学的な味がする。

●無農薬だから安全。

●化学肥料は化学的な味がする。

●肥料も農薬も与えないと究極の野菜

●肥料をやると虫が来る。

●肥料をやると自然の野菜ではないから体に毒

●自然本来の野菜が正しい。

●体に優しい有機野菜。



もうわけがわからんwwwww

でも、こういうのがすっごい沢山あって・・・

で、普通は信じる。だって


俺も最初はすべてを信じたからこんなに必死になって調べたのだ。

まぁ俺の場合は目の前で自分も生産しているから、単に信じるというよりは




『マジか?そんなことあるのか?』



の連続だったわけだが。一般の人はそうはいかない。信じて買うだろう。

結局こういった販売文句の多くは市場外流通における

販売促進・マーケット保持の為の付加価値でしかなかったことが分かった。



仮に1000歩譲って、わずかながら他より健康にいい野菜の時があるとしよう。

(農産物の品質は毎回毎回完璧には揃いませんので、あるとしても稀。)


その保証のない『稀なわずか』の為に他よりも高い野菜をありがたがって買い

無駄に安心する消費者がいる。が、根拠はまったくないために



『何で、安心・安全のハズのJAS有機栽培が体に合わないのか・・・』



と不安になり、更にネット上で自分に合う野菜を探せば

有機無農薬JASはまだまだ甘い。と他を批判して我こそが究極の野菜!

と自画自賛する自然農法のサイトより野菜を購入し



『それでも私の体に合わない・・・何故?』




となった。

何度も言うように、そういった農法の分け方は

農家や流通が販売促進等の為に作ったわけで

病気やアレルギーで困っている人たちにデータとして

認められる量の臨床実験して体にあう野菜を栽培しているわけではない。



単に、肥料や農薬を使わない。




というだけで、そんな都合のいいものが出来るわけがない。

農薬は管理されているし、肥料だって人体に悪影響があるとなれば

使用許可が下りているわけがない。



そもそも、日本全国の多くの土壌で栄養状態が違うのだから

人為的な施肥を止めたところで、そんなの同一になるわけがない。



熱帯雨林砂漠



かなり極端な例だが違うでしょ?

国内の例で言えば北海道と沖縄。



同じ日本でも環境が全然違うのだ。

物が腐るスピードも違う。

故に土の一要素である有機物の分解速度も違う。

川上と川下で石(砂利→砂→粘土)の粒子の大きさが違う。

気温や降水量によって樹木が育つ種類もスピードも違う。



根拠のない販売文句の裏で起こったのは

こういった情報で消費者は振り回わされ、その心に不安が生まれたことだ。


果ては、正しい評価が得られなくなった農業という産業は

発展する方向性を間違えるだろう。

証拠に現在では無農薬こそが正しいとかいう話になった。


直売所等の小さなマーケットで例えると解りやすい。




農家1 『無農薬だったら高く売れるぜ♪』


農家2 『マジかっ!虫に食われててもいいのか。だったら楽だw』


農家1 『ほんとだぜ。みんなありがたがって買うし、高く値段付けてもOKだ。』


農家2 『いやー・・・いいのか?これで。いやでも、稼がないと食えないし』


農家1.2 『農薬は危険だから無農薬を買いましょう♪虫食いは安全の証明です』




こういったことが直売所のような小さなマーケットでは起こり得る。

実際メクレの直売所ではこれと似た現象が起こる。以下だ。



農家1 『他が100円ならうちはC品でも60円だ!』


売り場 これにより、60円の野菜が先に完売。

消費者は品質より価格に先に飛びつく。


その他農家 『マジか・・・あんなのが60円で売れるなら、うちはもっと酷いD品を

40円で売って、いいヤツはちゃんと評価して値段の出る市場に持って行こう。』



結果 売り場の全体品質は下がる。


このように評価がちゃんとしないと、産業の行きつく先は

わけのわからないものになる。そういったことに対する憤りを

メクレが綴っている。コチラ だ。



消費者が美味しく安全な野菜を求めるのは当然だ。

が、危険な野菜を逆に出してみて欲しい。答えは




( ´,_ゝ`) ナイ…。




危険なほどの残留農薬があるなら

騒ぎ立てればいい。が、どう考えても検出不可能なほどのもので


数ppm以下、もしくはND(検出不可)。



その1ppm等を下げる意味はもうない。

その1ppmを嫌うのは個人の自由だが健康が損なわれることはない。

産業全体でそこに技術のすべてを費やしていたら、肝心なものを見失うだろう。

1ppmでも体に悪いものを入れたくないっ!とした場合、見るべきものは

農薬以外にもあり、野菜そのもの、すべての食品の中にもある。



このままいったら日本の農業は衰退するぜ?

人間の食糧生産がオカルトの為に後退していいものだろうか・・・。

食い物は命をつないでいるわけで、完全ビジネス化っちゅーのも問題ある。

売れれば何を言ってもいいわけがない。


言うならちゃんと根拠のある宣伝をすべきだ。



宣伝文句に惑わされず、いい農産物を知りたかったら

岡本氏の連載 を読むと正しい知識が身に付きマス。



明日はこの化学物質過敏症の方とのやり取りを載せます。



農薬とは① ~はじめに~

農薬とは② ~農薬の概念~

農薬とは③ ~奇跡の外し方~

農薬とは④ ~鍵穴合わせ~

農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~

農薬とは⑥ ~何故農薬を使うのか~

農薬とは⑦ ~具体例~

農薬とは⑧ ~化学物質とは~

農薬とは⑨ ~農産物の流通の歴史①~

農薬とは⑩ ~付加価値~ ← お蔵入りしそうだったw

農薬とは⑪ ~農産物の流通の歴史②~

農薬とは⑫ ~経営における無農薬という付加価値~

農薬とは⑬ ~資材における有機という価値~

農薬とは⑭ ~農薬を使わないで栽培する方法①~
農薬とは⑮ ~農薬を使わないで栽培する方法② by メクレ~

農薬とは⑯ ~農薬を使わないで栽培する方法③ 生物の拮抗~

農薬とは⑰ ~農薬を使わないで栽培する方法④ 肥料分と昆虫…

農薬とは⑱ ~中締め~

農薬とは⑲ ~生産者のブレ幅~

農薬とは⑳ ~化学物質過敏症とは~

農薬とは21 ~消費者からのメール①~

農薬とは22 ~消費者からのメール②~

農薬とは23 ~消費者からのメール③~

農薬とは号外 ~映画『奇跡のリンゴ』の観方~

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