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【プロ野球】

大谷 二刀流どころか三刀流 投げて打って右翼守備も

2013年6月19日 紙面から

2回裏1死一塁、打者石原を三振に打ち取った大谷

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◇日本ハム7−4広島

 日本ハムが逆転勝ちで4連勝。0−3の4回に小谷野の適時打などで同点とし、5回に大谷の遊ゴロと小谷野の犠飛で2点を勝ち越した。6−4の9回には中田の17号ソロで加点した。先発の大谷は4イニング3失点だった。広島は3連敗。

     ◇

 「5番・ピッチャー、大谷」−。二刀流劇場の開演を知らせるアナウンスに、マツダスタジアムが大歓声に包まれた。50年前に梶本隆夫(阪急)が「投手・3番」で出場した例はあるが、極めて異例な起用。先発投手として試合をつくり、中軸を打つという歴史的な挑戦だ。

 3度目の先発登板で、初回からこの試合最速の157キロをマーク。初回のスコアボードに「0」を刻んだ。しかし、そこで気を抜けないのが二刀流だ。2回は先頭で打席に入り野村から右翼線へ今季12本目となる二塁打を放ち、その後三塁にとどまったまま攻撃が終わるとマウンドに向かった。

 この影響もあったのか、投手・大谷がここから崩れた。2回裏に先頭・松山に右中間席へソロ本塁打された。これがプロで浴びた初の本塁打だ。3回には3四死球と制球が乱れ、無安打で2点を失った。

 味方が2点を勝ち越した直後の5回、勝ち投手の権利を得る前にマウンドを宮西に譲り、右翼に回った。投手としては4イニングを4安打3失点。栗山監督は「4回の降板はチームの勝ちを優先した」と説明した。

 打者としては3−3の5回、無死満塁でボテボテの遊ゴロによる勝ち越し点を挙げるなど、3打数1安打1打点。初の二刀流試合を終え「今までのピッチングより疲れました。内容的には投手では30点、打者では50点。でも、楽しかったです」と振り返った。

 今後は指名打者(DH)制のあるリーグ戦でも二刀流での出場を目指す。栗山監督は「大谷選手は頑張ったが、大谷投手は厳しかった。DHを外してやるからには、DHよりも結果を残さなくてはならない」と辛口。あえて注文をつけた。 (中村博格)

 

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