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2013年6月11日(火) 東奥日報 ニュース



■ ”50歳ピアノ” 独で再生修理中

写真
現在ドイツでオーバーホールされているスタインウェイ社製のピアノ=2012年12月撮影
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 弘前市民会館のグランドピアノが、同館のリニューアルに合わせて生まれ変わる。1964年の開館当時から使われてきたスタインウェイ社製のピアノは、現在ドイツの工場で新品に近い状態に作り替えるオーバーホールが進んでおり、同館の改修終了後の来年1月にお披露目される。同館は「ピアノを慣らすため、市民に弾き込んでほしい」として、無料開放を行う予定だ。

 このピアノは63年製で、同館の開館当時、初代館長らが中心となって市内の音楽関係者から募金を募り購入した。スタインウェイの導入は県内初だったという。83年に国内でオーバーホールしており、今回が2度目となる。

 50年前のピアノを現役で使うのは全国のホールでも珍しく、スタインウェイ社の担当者は「老朽化のため音の響きや伸びが弱くなり、ホール用としては厳しい状態になっていた」と話す。しかし、同館のメモリアルピアノとして残していこうと、ドイツで本格的なオーバーホールをすることになった。

 響板をはじめ、鍵盤、弦などほとんどの部材を取り換えることで、これまで難しかったリサイタルにも対応できるようによみがえるという。

 40年以上前から何度もこのピアノを演奏してきた弘前バッハアンサンブル主宰の島口和子さん(63)は「弾きたい音をよく表現でき、国内外の演奏家が絶賛する素晴らしいピアノだった。オーバーホールで昔のように戻ってくれたら」と期待を膨らませる。また、同館は新たなスタインウェイも1台購入する予定で、「演奏家の選択肢が広がる」と喜んでいる。

 同館の田村嘉基館長は「2台とも、最初のうちは弾き込みが必要なので、市民に協力を願いたい。みんなで弾くことで楽器が仕上がっていけばいい」と話している。

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