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'13/6/19

城の堀浄化水路で謎のよどみ



 広島城(広島市中区)の堀をきれいに保つため、本川の水を引き込んで循環させている水路で、腐った藻などの浮遊物が悪臭を放っている。水路のある市中央公園(同)の近隣住民からは「衛生的にも心配」などの声が出ているが、管理する市は、よどみの原因をつかみかねている。

 城の西隣に位置する中央公園の広場。南北には「せせらぎ河川」と呼ばれる水路が計460メートルある。1993年度に国と市が整備した。本川からポンプで引き上げた水は北側の導水路から堀に入り、南側の流出路から川に戻る仕組みだ。

 浮遊物があるのは導水路の220メートル。敷石が施され、親水エリアになっている。市緑政課は「雨が少なかったのも要因」とみるが、天候や季節によって状態は異なり、原因は特定できていない。

 水路の清掃は中央公園の指定管理者である市の外郭団体、市みどり生きもの協会(中区)の委託業者が3、6、9、12月の年4回実施する。6月の定期清掃は18日に始まった。3日かけ熊手で浮遊物や川底のヘドロをすくい、水圧洗浄機で敷石の汚れを落とす。

 市が月1、2回する水質調査では、5月までに異常はなかったという。

【写真説明】導水路の「せせらぎ川」からへどろや浮遊物をすくい上げる清掃業者




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