【中崎太郎】広島電鉄の駅前大橋ルートの整備をめぐり、広島市の検討委員会(委員長=青山吉隆・京大名誉教授)は17日、高架で駅ビルの2階部分に直接乗り入れる案が最も望ましいとする最終とりまとめをした。市は地域住民の意見を聴き、この案と現行ルートのどちらかを選んで今年度中に基本方針を決定する。
市は2010年に検討委を設置。駅から市中心部までの時間を短縮するために検討されている駅前大橋ルートの乗り入れ方法について(1)平面(2)地下(3)高架――の3案を協議してきた。
検討委は、「平面」は交通渋滞を引き起こす可能性があるなどとして選択肢から外し、「地下」と「高架」を軸に議論。高架の場合は、広場の上に乗り場を造るか、駅ビルに直接乗り入れるかも検討した。
その結果、高架の整備費は135億円で地下より60億円安い▽バリアフリーやJR線からのアクセスの点で優れている――などとして、高架で駅ビルに乗り入れる案を全員一致で選んだ。
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朝日新聞広島総局
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