西日本は19日、梅雨前線が発達しながら本州をゆっくり南下して南から湿った空気が流れ込むことから、局地的に雷を伴う大雨となる恐れがある。気象庁は土砂災害や河川の氾濫(はんらん)、低い土地への浸水に注意するよう呼びかけている。
19日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北陸200〜150ミリ、近畿150〜100ミリ、中国150ミリ。四国では夕方以降、20日にかけて大雨となる見込み。
西日本は空梅雨が続いており、同庁によると5月以降の降水量は、近畿の少ない所で平年の15〜20%と少雨が続いていた。偏西風の気流が弱く、これまでは梅雨前線の活動が活発でなかったためという。
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梅雨前線や台風4号の影響で、九州北部・山口は19日から20日にかけて、局地的に雷を伴う大雨になる恐れがあり、気象庁は土砂災害や洪水に注意を呼びかけている。
気象庁によると、19日は朝鮮半島付近の梅雨前線が発達しながら南下し、台風4号の影響で南から湿った空気が流れ込み、梅雨前線が活発になるとみられるという。このため、九州北部・山口の19日の1時間あたりの雨量は多いところで、山口県で60ミリ、長崎県で50ミリ、福岡、佐賀、熊本、大分県で40ミリと予想される。
同庁気候情報課によると、九州北部は5月27日に梅雨入りが発表されたが、今月1〜16日の降水量は平年の75%程度だった。降水量が少なかったのは梅雨前線の活動が活発でなかった影響で、偏西風が中国付近で二手に分かれ、各気流が弱くなったことが原因の一つだという。
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朝日新聞社会部