奇跡の一本松:種子75個のうち9個で発芽
毎日新聞 2013年06月18日 18時00分(最終更新 06月18日 22時44分)
東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」から昨年秋に採れた種子75個のうち、18日までに9個で発芽した。津波をかぶって2年が過ぎて種をまいたため生育が心配されたが、3、4センチの小さな苗に成長している。
一本松からは震災直後の2011年にも種を採取し18個が発芽したものの、ことし2月までに最大7センチ止まりで全て枯れたという。苦心を重ねた担当者は「今度こそ苗木に育てたい」と望みをつないでいる。
一本松の再生事業に取り組むのは茨城県つくば市の住友林業筑波研究所。(共同)