広島電鉄:「駅前大橋線」駅ビル高架案、適当 市、今年度中に方針−−検討委意見 /広島
毎日新聞 2013年06月18日 地方版
広島電鉄や広島市が構想する新路線「駅前大橋線」について、広島駅南口広場再整備に係る基本方針検討委員会(委員長=青山吉隆・京都大名誉教授)は17日、広島駅への進入方法は駅ビル敷地に乗り入れる高架案が適当とする意見をとりまとめた。市は、駅前大橋を通って高架で乗り入れる新路線ルートと、荒神橋を通る現行ルートについて、地元住民に説明した上で比較検討し、今年度中に方針を決定する。
検討委は路面電車の乗り入れ方法について、駅前広場での高架案▽駅ビルを活用した高架案▽地下広場の下に通す地下案−−の3案を比較検討。駅ビル敷地に直接乗り入れる高架案は、各交通機関との移動がスムーズ▽周辺部との回遊性に優れている▽整備費用が地下案(195億円)に比べて135億円と安い−−として、最もふさわしいと判断した。乗り入れ方法を巡っては、JRや広電が高架案を希望し、松井一実市長も同調している。
市都市交通部の品川弘司・公共交通計画担当課長は「今後、現行ルートと比較してメリット、デメリットを地元に十分説明し、意見を聞いたうえで今年度中のできるだけ早い時期に基本方針を決めたい」と話している。【高橋咲子】