230-15.「美味しい」は笑顔をつなぐ〜「 ライフ・イズ・ベジタブル―オイシックス創業で学んだ仕事に夢中になる8つのヒント」を読了(記念すべき700記事目です。ありが当ございます!) #感想部 [読書感想文]
(年間50冊の進捗 50冊/365日×189日目(7月8日)ー15冊目=▲10.89冊)#mhks(本)
・いつもは何を出してもあまり反応しない旦那様が「美味しい」を連発して、あっという間にお皿が空になった、そんな思い出ができたら、この上なく嬉しい。
他にも、オイシックスでは毎年、新米をお届けする際に、稲穂を一緒に入れてお届けしている。(p206)
・お届けする箱の中に、次はどんなサプライズを用意するか。どんなプラスアルファを盛り込むか。箱を開けたお客様の喜ぶ顔を想像しながら、あれこれ考えるのはとても楽しい。(p208)
☆お客様の「笑顔」を想像して取り組む。
食卓にただの「食料」を届けるのではなく、「食のライフスタイル」と「驚き」を届け、それが食べた人に「笑顔」をもたらす。
そんな想像をしながら仕事ができれば・・。いいですね。
ニヤニヤしてしまいますね。
一方、お客様から何かあれば「クレーム?」と思ってしまう自分が情けない・・・。
・「農家さんは、お客様に評価される場がなかったんだ」ということに気がついたのである。(p218)
☆今度は「作り手」の笑顔。
なぜ農家は、お客様から「評価」される場が無かったのか?
自分なりに考えてみると、
1.どんなに美味しい野菜でも「素材」なので、料理する人や調理法で結果の「味」が変わってしまう。
2.工業製品は、一度買えばずっと使い続けることで、後からでも「評価」をしやすいが、食べるという行為は「一時的」な行為なので、「おいしい」と思っても食事をする内に「忘れて」しまう。
3.そして最大の原因は「だれが作ったのかわからない」から伝えたくても伝えられない。
それがオイシックスによって変わった。直接 「評価」がもらえるようになった。
先ほどの「お客様」の笑顔も同様。
家事というのは当たり前すぎて、「評価」されることが少ない行為だと、前に読んだ「行動観察学入門」にも出てました。
たまに評価されても、「まずい」「汚い」「できてない」などネガティブな評価ばかり・・・
でもオイシックスの食材を使うことで、食べた人が「美味しい」という「ポジティブな評価」をしてくれるようになった。
つくる人(農家、主婦)が心の奥底で求めていたものが、「美味しい」という言葉で形になったのだ!
こうして「売り手」が、「作り手」と「食べる側」の両方の「笑顔」をつなげた。
この両方の「笑顔」こそ、オイシックスで働く人々が「仕事に夢中」になる原動力になっているのではないでしょうか。
・何か大きなトラブルが発生するたびに、僕たちはテーマソングを決める習慣がついた。
これは僕らがこのとき身につけた、”トラブルを楽しく解決する”スタイルのひとつである。(p173)
・大きな問題の場合は、問題を一刻でも早く解かないと致命的になることもあるからだ。一刻も早く解くためには、当事者が最大限の力を発揮しなければならない。そのためには、つらいつらいと思いながら解くよりは、楽しく解いた方がより良い解決方法を見つけられるのではないかと思うのだ。(p174)
・今でも、当時のメンバーは何かトラブルが起きると目を輝かせニヤッと笑う。(p181−2)
☆人を「笑顔」にするために、自分も「笑顔」でトラブル解決に当たる。
そのために、テーマソングを決めたり、お菓子とジュースを大量に買い込んだり。
一見「え?」という方法も、オイシックスでは「当たり前」。
淡々と続く定型的な仕事のなかで発生する「トラブル」は、いわば「変化」
それに対して「なんでこんな目に合わなあかんねん」と最初は思いますが、慣れればもっと強い刺激(変化)を求めるようになる。
そして今度は「変化」を待っていられず、自分達から「変化」を起こすようになる。
向こうからやってくるのは「トラブル」
こちらから仕掛けるのは「チャンス」
だったらどちらも「笑顔」で立ち向かう。
「目を輝かせニヤッと笑う。」には、「キタキタ!オレの出番」そんな気持ちが隠れているように思います。
読み終えて:本当に「美味しい」ものを食べたとき、人間は言葉なんて「出てきません」、
出てくるのは「笑顔」。
その笑顔を「畑」から「食卓」までつなげたオイシックス。正直、うらやましい。
自分達は店頭販売なので、お客様から「おいしかった!」という声はもらえても、
それを生産者に伝えることはできない。
反対に一生懸命つくった、生産者のこだわり野菜を、お客様に事細かく伝えることもできない。
いったいどうすれば・・・。
オイシックスでもWebでの展開をどうリアル店舗に活かすかが、これからの課題とのこと。
自分も一度東京のリアル店舗を見に行って確かめてこよう!
実行すること:オイシックスの店舗に行ってみる。
このほかにも「野菜のネーミング」や「リーダーシップ」など参考になる話がいっぱい。
本書はオイシックス株式会社 広報室 本谷亜紀様 より御献本いただきました。
ありがとうございました。
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