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| 【千葉】戻ってきた揚げあられ 2年ぶり生産再開
 東日本大震災の津波により工場が全壊した旭市萩園のあられ製造会社「山中食品」が、二年ぶりに生産と販売を再開した。待ちわびた人たちが工場まで買い求めにくる姿も見られ、人気を集めている。(砂上麻子) 同社は工場を建て直し、山中武夫社長(60)夫妻と従業員、パートら十六人は今年四月から、新しい工場で生産を再開した。従来は十六種類あった商品のうち、五十年近いロングセラー商品の「しぐれ揚げ」と「雷鳥」の二種類の生産を再開。しぐれ揚げはさっぱりした塩味、雷鳥はひねり揚げで、ソフトガーリック味が特徴だ。 生産を再開後、大手のスーパーやコンビニ店から取引再開の申し出が相次いだ。工場敷地内に直売所を設け、直接販売にも乗り出した。 直売所では揚げたてが購入できるとあって、生産再開を待っていたファンが大量に購入していくという。また、「長年のファンでした。雷鳥のあの味が戻ってきてうれしい」との激励の手紙も届いている。山中社長は「二年間のブランクがあったが忘れずに待っていてくれてうれしい」と話す。「これからは少しずつ種類を増やしていきたい」と意欲をみせる。 直売所は、工場が稼働している日中に営業(日曜除く)。問い合わせは同社=電0479(57)3456=へ。 PR情報 
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