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BSE検査は「48カ月超」 県と仙台市、全頭検査を廃止
宮城県と仙台市は17日、食肉処理場での牛海綿状脳症(BSE)の検査対象となる牛の月齢を「48カ月超」に引き上げる方針をそれぞれ決めた。厚生労働省の要請に基づいた措置。現在、月齢を問わず自主的に実施している全頭検査は廃止する。 県食肉衛生検査所(登米市)と仙台市食肉衛生検査所で7月1日の検査実施分から適用する。48カ月齢以上の牛は引き続き、すべて検査される。 県は、食の安全安心対策本部会議を県庁で開き、方針を正式決定した。村井嘉浩知事は会議で、48カ月未満の牛はBSE発症のリスクが極めて低いとの国の研究があることや、多くの自治体が7月以降に検査対象月齢を引き上げることを説明。「足並みをそろえ、7月から移行することが最善と判断した」と述べた。 会議終了後、取材に応じた村井知事は「生産者の意見も聴き、慎重に検討した。県内ではこれまで発症牛は確認されておらず、消費者の理解は得られる」と話した。 仙台市も17日、市議会6月定例会本会議で、全頭検査を廃止する方針を表明した。 県と市によると、2012年度に検査を実施した計2万9038頭のうち、48カ月超の牛は約3割に当たる8804頭。7月以降は約7割が検査対象外となる。 全頭検査は2001年に始まった。法的な検査対象はその後縮小されたが、安全安心を求める消費者意識を踏まえ自治体が自主的に続けてきた。自治体には「単独でやめると風評被害を招く」との懸念も強く、国は一斉の見直しを要請していた。
2013年06月18日火曜日
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