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都議選ポスター掲示板に石巻産木材を採用 東京・港区
 | 石巻市産の間伐材が使用された都議選のポスター掲示板=東京都港区のJR新橋駅前 |
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宮城県石巻市の間伐材が東京都議選(23日投票)で、港区に設置された選挙用ポスターの掲示板として活躍している。石巻産木材を積極的に利用する石巻市と港区の協定に基づき、区選管が初めて採用した。東日本大震災で大きな被害を受けた木材業界の関係者は「産業復興の弾みになる」と感謝している。
掲示板は杉の合板を加工し、港区役所前やJR新橋駅前など区内299カ所に設置されている。各候補者のポスターが貼られ、板の裏には「ISHINOMAKI」と印字している。 市と区は2012年2月、区内の建築物で市の木材使用を促す協定を結んだ。今回は市の要望を受け、区選管が古紙再生の耐水ボードから素材を切り替え、購入した。 区選管は「業者の担当者が視察に来て、感謝された。少しでも被災地を支援できてよかった」と話した。石巻産木材の継続的な活用も検討している。 宮城県東部地方振興事務所によると、市内には合板会社3社の工場が立地し、国内の合板製造量の約2割を占めていた。震災で操業停止を余儀なくされた工場は全て復旧したが、販路の回復が課題となっている。 掲示板の合板を製造した西北プライウッドは11年7月から順次操業を再開したが、生産量は震災前の約7割と伸び悩んでいる。同社の担当者は「都議選の掲示板に使われることで、石巻産の木材を広くPRできる」と期待している。
2013年06月18日火曜日
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