トルコ中銀が金利据え置き、今後も柔軟な政策を維持と表明
[イスタンブール 18日 ロイター] - トルコ中央銀行は18日、主要政策金利である1週間物レポレートを4.5%で据え置いた。反政府デモが広がる中、中銀は先週通貨リラの支援措置を実施したばかりで、市場では据え置きが予想されていた。
中銀は声明で、世界での不透明感を背景に資本流入は弱まっていると指摘し、今後も両方向で金融政策の柔軟性を維持すると述べた。
また、リラの流動性は必要に応じて調節すると表明した。
中銀は下限金利である翌日物借入金利も3.5%で、上限金利である翌日物貸出金利も6.5%で、それぞれ据え置いた。
中銀は先月、政策金利、上限・下限金利ともに引き下げている。
ロイター調査のエコノミスト12人は全て金利据え置きを予想していた。
中銀の発表を受けてリラ および指標2年債利回りに目立った動きはなかった。
反政府デモが激しさを増す中、トルコ市場は5月末以来、下方圧力にさらされている。リラは11日にドルとユーロの通貨バスケットに対し一時、2011年10月以来の安値をつけた。これを受けて中銀は外貨売却入札を通じたリラ支援に乗り出した。また、必要に応じて為替市場に直接介入すると表明している。
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