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七ケ宿ダムの川砂、採取開始 三セクが生コンの原材料供給

湖底から川砂の採取が始まった七ケ宿ダム上流貯砂ダム

 東日本大震災の復旧・復興工事で不足が懸念される生コンクリートの原材料となる砂の安定供給のため、宮城県七ケ宿町の第三セクター「七ケ宿観光開発」が、七ケ宿ダム上流貯砂ダムに堆積した川砂を活用する生産設備を建設。17日に川砂の採取を開始した。
 採取場所は同町夏梨平の貯砂ダムで面積は約2万9200平方メートル。サンドポンプで湖底から砂利と砂を採取し、近くのプラントに運搬して生コンの原材料の骨材(砂)を生産する。本年度は2万8000立方メートルを生産する計画で、7月上旬から県南生コン協同組合の加盟社などに販売する。
 貯砂ダムには、仙台地域の約4カ月分の生コン供給に必要な約23万立方メートル(推定)の川砂が堆積しており、今後3〜5年かけて全量を採取する予定だ。
 現地であった開始式には関係者約30人が出席。七ケ宿観光開発社長の梅津輝雄七ケ宿町長は「将来にわたってダムから安全な水を供給するとともに、ダムにたまった砂を役立てて少しでも震災復興に貢献していきたい」と話した。


2013年06月18日火曜日


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