中国株（終了）：上昇－政府系ファンドの銀行株取得を好感

　　６月18日（ブルームバーグ）：中国株式 相場は上昇。当局が新規株式公開（ＩＰＯ）の承認を来月再開するとの懸念が浮上したものの、中国政府系ファンド（ＳＷＦ）、中国投資（ＣＩＣ）傘下の中央匯金投資が国内４大銀行の株式を追加取得したことが好感された。

中国最大の銀行、中国工商銀行（601398 CH）は１％高。中央匯金が同行株を取得したことが材料視された。平安銀行（000001 CH）が2.6％値上がりしたほか、珠海格力電器（000651 CH）は消費関連株の上げを主導。中国人民銀行（中央銀行）が利下げする可能性があると中国証券報が報じたほか、クレディ・アグリコルが流動性の逼迫（ひっぱく）を背景に預金準備率の引き下げを予想した。

上海証券取引所の人民元建てＡ株と外貨建てＢ株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比3.08ポイント（0.1％）高の2159.29で終了。上海、深圳両証取のＡ株に連動するＣＳＩ300指数は同0.6％高の2418.75。　

中原証券の張剛ストラテジスト（上海在勤）は「人民銀が政策金利と預金準備率を引き下げるとのうわさが広がっている」と指摘。「これは全く臆測にすぎないので、押し上げる力はそれほど強くない。利下げが実際にあるとしても、経済に好影響を与えるには一般的に２回実施することが必要だ。これに加えて、ＩＰＯ再開の圧力もある」と述べた。

原題：China’s Stocks Rise as Bank Share Buying Overshadows IPOConcern（抜粋）

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