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世界日報25周年記念メッセージより
2000年1月

他紙に真似できない続きもの
政治評論家 細川隆一郎氏

picture  貴紙は創刊以来、幾多の困難を乗り越え、二十五周年を迎えられました。誠に喜ばしい限りでございます。

 今、日本経済は、不景気のどん底です。このようなときの新聞経営は、なかなか難しいものがあります。かといって、文句を言ってもしようがありません。全社員が我慢して文句を言わず、新聞発行のため、うって一丸となり、努力することが最も大切かと考えます。

 貴紙の特色は、各面において他紙に真似のできない続きものがあることです。例えば、外電面における国際情勢の分析、あるいは“人間とは何か”という、より根源的なものを求めての宗教問題の続きものなどは、目をひいたものであります。

 また、多彩な執筆陣を擁する“ビューポイント”は、世間に好影響を与えているものと高く評価致します。貴紙はいよいよ特色を伸ばし、読者から高く評価される新聞として存立することを、願ってやみません。


picture 激動期に的確な報道
東京大学名誉教授 山口彦之氏

 創刊二十五周年をお迎えになったという知らせをいただき、たんに四半世紀が過ぎたというのでなく、旧ソ連の解体による冷戦構造の崩壊を含む、激動のときに的確な報道を重ねながら二十五周年を迎えられたことを心からお慶び申しあげます。

 科学技術の進歩とともに、産業社会は成熟して情報社会に移行しています。時間と距離が縮まり、既存の秩序が崩れ、混沌が訪れると、ふたたび平等が問題となっています。何の平等かをまず問うべきです。すべての平等はありえないからです。

 人間には多様性が基礎にあるので、ある特定の命題の平等を要求すれば、他の側面では平等は実現しません。 

 実際の成果という視点と、それを達成するための自由という視点とを区別することが大切です。

 二十五年間の反省と回顧の上に、世界日報の大きな発展を心から期待してやみません。


picture 未来への大局的な方向示唆
京都大学名誉教授 渡辺久義氏

 世界日報が創刊二十五周年という節目の年を迎えられたことに対し、お祝いを申し上げるとともに、新世紀へ向けて更なる飛躍を遂げられんことを心から願ってやまない。

 この新聞が、日本の世論風潮を大きく左右する大新聞に比べれば、年齢においてはるかに若く、その影響力もはるかに小さいものではあろうけれど、日本の行くべき方向を照らす灯としてのその重要性は、心ある人なら誰も否定することはできないだろう。

 というのも、この新聞は一つの確固たる哲学と使命感とをもって生まれたからであり、未来へ向けての大局的な方向示唆において、大きく誤ることはないと私は信じているからである。

 今われわれの社会に欠けているものは未来像であり、実現すべきわれわれ自身の姿が思い描けないかぎり、そもそも言論などというものは成立せず、日々の行動方針も立たない。

 これまでの唯一の行動指針であったかのような左翼原理も、左翼と右翼の対立も超えたところに、それが見えていなければならないのである。


picture 日本のクオリティ・ペーパーであれ
上智大学教授 渡部昇一氏

 『世界日報』はこの四分の一世紀の間、日本のクオリティ・ペーパーであった。そしてこれからもそうであってもらいたい。

 私はいつも『世界日報』をアメリカの『クリスチャン・サイエンス・モニター』とくらべて考えることにしている。

 独特の立場に立つ新聞でありながら、主張や記事の公正さに対しては世界的評価を得ている。日本にもそのような新聞が存在していることを心から喜びたいと思う。


picture 大新聞に求められぬ新聞の原点
北欧文化協会理事 武田龍夫氏

 私は「世界日報」が好きだ。なぜか? 信頼できるからだ。特に近代性の未熟な日本人のスタンピード現象(集団志向)による「ネガティブデモクラシー(否定的民主主義)」の社会的現実の中でこの新聞の存在意義と価値は貴重と言わねばならない。

 現に言論犯罪そのものといった巨大新聞(例えば「朝日」)の専制暴君的破壊力の実例を思い出されたい。

 そこには特定の意図やイデオロギーによる情報操作と世論誘導と煽動を目的とした事実や情報の歪曲や誇大化や捏造がある。そしてメディアクラシーの営利主義やイデオロギーの奴隷と侍女であるスターたちや団体や組織がそれを取り巻いている。

 だが新聞の原点は公平原則にある。あるがままの事実真実を報道し、多様な意見主張を紹介し、自社の主張は社説でのみ展開する新聞にある。

 だからそれは何百万部という大新聞には求められない。

 それはもはやクオリティーペーパーではないからだ。ここに「世界日報」の存在価値がある。

 その意味でこの新聞はもっともっと国民に知られてよい新聞なのである。「世界日報」よ、奮起せよ!


世界日報社電子メディア部 webmaster@worldtimes.co.jp