収穫の最盛期を迎えたサクランボ。二本松市の県立安達東高校では17日、生徒らが、今年2月から温室で育ててきた実を丁寧に摘み取った。「放射性セシウム検出ゼロ」を目指して、新しい栽培方法を採用。生徒らは「農業に元気を与えたい」と意気込んでいる。
ビニールハウスに並ぶのは、紅さやかと紅秀峰の木8本。農業コースの生徒3人が、高さ2・5メートルほどの木から、熟したサクランボを手で摘み取った。
赤い実は普通のサクランボと変わらないが、根本が少し違う。大きな鉢植えのように、黒いシートに覆われている。セシウムの吸収を防ぐために採り入れた栽培方法だ。
今年2月、地元の果樹農家や福島大と協力し、山形県から運び入れた苗木の根をシートで囲う方法で試験栽培を開始。栃木県の土を使い、周りの土に触れないようにして育ててきた。ハウス内の放射線量は毎時0・2マイクロシーベルトだが、屋外からの影響と見られている。
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